懐かしのカメラ ライカ IIIg

こんにちは
心斎橋中古買取センターです

今回のブログは、最近お客様よりお問い合わせが多いバルナック型ライカについて。。

その中でも後発モデルで人気のあるライカIIIgについてお話します

さて、バルナックとは?

実は人の名前なんです。知ってました?

当時のライツ社技師 オスカー・バルナック氏が中心となり開発された事により由来します


ライカIIIgはIIIfの後継機として、1957(昭和32)年の3月に発表されたバルナック型のモデルとなります。

IIIc型以来のダイカストボディの基本形を保ちながら、1954(昭和29)年のフォトキナで登場したライカM3で採用された新機能を取り入れました。

IIIf型と比べて次の3点が改良されています。

1)ファインダー機構
従来に比べて格段に大きな対物ファインダー
ブライトフレーム方式で50mm用の視野の中に90mm用の視野が四隅を三角形の指標で表示されており、M3同様のパララックス自動補正が可能です

2)シャッター機構
シャッター速度系列がM3と同様の等倍方式に変更
高速ダイヤルは1/1000.1/500.1/2501/250.1/60.1/30.Bの7段階
低速ダイヤルが1/30.1/15.1/8.1/4.1/2.1秒.Tの7段階
(実際には高速・低速切替点の1/30が重複するので6段階)
合計13段階のシャッター系列となっています。

3)フラッシュ・シンクロ機構
IIIf型系統(IIf・If型)に採用されていたフラッシュ同調用のコンタクト・ナンバー・ダイヤルが廃止され、M3と同様に自動同調方式となりました。

様々な点で改良されてきたライカIIIgですが、フィルムの装着方法は従来のバルナック型と変わっておらず特徴のある装填方法となっています。

ところでバルナック型ライカは『フィルムの入れ方が難しい』とよく言われます。
その理由は、裏蓋がなくフィルムを底部側から装填する構造にあります。
底から差し込んだ際に、アパーチャー(画面枠)の端にフィルムがひっかかってしまうことがあるからです。
そのままだと巻き上げられないか、無理に巻き上げるとフィルムが欠けたり割れたりして、機械にダメージを与える可能性があります。

それでは次回は、フィルムの装填方法を詳しく説明してまいります。


参考資料
朝日ソノラマ バルナック型ライカ図鑑