今回ご案内しますのは、先日レモン社銀座店に入荷したソニーαEマウント/APS-C対応のマクロレンズ、「ZEISS Touit 2.8/50M」です。
登場時には不可思議なぱっと見に「変なセンスしてるな」なんて思ったものですが、実際にカメラにセットして構えると名状しがたいハンドリングの良さを感じてしまう不思議なフォルムです。
外観につきましてはレンズ先端部にごくわずかな塗装落ち(擦れ傷?小姑でなければ見逃すレベルの小ささです)がある事と、フォーカスリングのラバー素材の特性からか、とにかくホコリ・チリがフォーカスリングに引っ付き易い傾向にあります。
セロテープでペタペタやればすぐにホコリの除去はできるのですが、あっと云う間にまたホコリ・チリを呼び寄せる事になります・・・
その他光学系・マウント部等々は良好なコンディションを維持しており、MF操作の感触も指に吸い付くような感触でスムーズに回転してくれます。
付属のレンズフードには擦れ跡が少々ありますが、通常使用で発生するレベルの擦れ具合です。
実際にα6000に装着して試撮してみました。35判換算で75mm相当のマクロレンズと云った立ち位置ですので、まずは「寄り」から。*右クリック→新しいタブで画像を開くで拡大できます。
最近ミラーレス用レンズにありがちな「距離指標」を持たないレンズですので、用途によってはちょっと面倒に思う方もいらっしゃるかも知れません。
も少し寄ってほぼ最短距離まで寄ると・・・
等倍マクロレンズなので、ここまで寄るとレンズ外周の凹凸が、何やら鉄鋲のように見えてきました。
最短付近では被写界深度が極端に浅くなるので、用途によってはしっかりと絞って撮影しましょう。
最短撮影距離は公称値0.15mとなっていますが、近接&順光時には自分の影と戦う事も。この時は腕だけ突き出しつつ背面モニタを使って、バッタさんに陽が当たるような位置から撮影しました。
じりじりと近づくレンズフードにプレッシャーを感じたのか、バッタさんも常にその場で体を回転させつつ防衛体制に入ろうとするもので、完全に真横からの撮影ではありません。F8でも既に尻尾のあたりがアウトフォーカス気味になってしまいましたが、解像力の高さはお伝えできているでしょうか・・・?
中間距離以上の撮影でも均質で高い解像力を見せてくれます。
画面の端っこ、四隅のあたりもしっかりと描き込んでくれています。
少しアンダー気味に振ると、Zeissらしい濃厚な色乗りを発揮します。
AFはそこそこ速く精度も高いようで、風に揺られる風鈴を数枚追いかけ回しましたが外れ無しの結果でした。が、さすがに最短距離付近で体長数mm程度の蜘蛛を補足しようとすると見当違いな所に合焦させてくれる事態が頻発しました。
使ってみると、α6000系のボディにはジャストフィットでハンドリング、画質共に良好なレンズでした。
この「ZEISS Touit 2.8/50M」、気になるお方はレモン社銀座店、またはナニワオンラインまでお問合わせ下さいませ。
レモン社銀座店在庫
中古レンズ 「ZEISS Touit 2.8/50M」税込価格¥75,000-(11月4日現在)
PLUコード:2111012095927
付属品:フィルター(Zetaプロテクター)、F,Rキャップ、フード
ランク:AB+
P.S, レモン社銀座店には新品在庫が1点だけ残っていたりします(11月4日現在)。
レモン社銀座店 松浦