本日ご紹介するのはロシア製レンズでも人気・評価共に高いJUPITER-9 85mm F2(Lマウント)です。
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【レンズについてあれこれ】
JUPITER-9 85mm F2は、カールツァイス・イエナ銘のCONTAX Sonnar 85mm F2をコピーしたレンズと言われています。
ただドイツ産の硝材をロシア産のガラス硝材に置き換える再設計が施されているとされており2000年過ぎまで生産もされていたようです。
また、各種マウント用が供給されており、1950年頃からライカスクリューマウント互換であるZorki(ゾルキー)マウント、旧Contaxマウント互換であるKiev(キエフ)マウントから始まり、1970年台にはM42マウントも登場します。
当初はシルバーのアルミ鏡筒しかありませんでしたが、徐々に色、デザイン、表記など変更されていきます。
その他JUPITER-9 85mm F2については海外のサイトですがこちらに詳しく載っております。 興味のある方はご参照ください。
【スペック】
生産国 :旧ソビエト連邦
レンズ構成 :3群7枚
発売期間 :1950〜2002年頃
絞り羽根 :15枚
最短撮影距離 :1.15m ※製造年・マウントなどにより80cm~1.8mまで様々
重量 :約330g(実測値)
この個体ですが、シリアルナンバー601万台という点と、銘板の表記が1:2 F = 8.5 cmとなっていることから1960年前後の個体と思われます。
※後期のモデルでは 2/85表記に変更されます。
1980年代のモデルからはマルチコートの個体も販売されますが、こちらはシングルコートの個体です。
JUPITER-9 85mm F2の持ち味は、美しい階調描写、少し絞った際のシャープな写り、円形の整ったボケにあると思われます。
派手なゴーストが出てます。
これもこのレンズの特徴であり、絞りを開けるとハイライト部の周囲にはハロが発生しフレアっぽい写りになりますので注意が必要です。
日中でも円形のボケがキレイに出ます。
こちらは絞りを5.6に。
ランプがグッとシャープになります。
コントラストは開放では低い印象ですが、一段絞ると急に高くなり、そこから先は絞るほど緩やかに向上していく感じです。
フィルムでも撮ってみたいレンズです。
商品ランク :AB
価格 :¥30,000
付属品 :フロントキャップ、リアキャップ
中古カメラは1点モノですので品切れの際はご容赦ください。
担当 :みなみ