こんにちは、カメラ担当 吉冨です。
今回、ご紹介するのは「KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8 」「KOWA PROMINAR 25mm F1.8 」に引き続き興和光学のプロミナーシリーズ「KOWA PROMINAR 12mm F1.8」のご紹介です。
マイクロフォーサーズ用レンズで焦点距離は35mm判換算で24mmとスナップや風景で活躍してくれる画角のレンズになります。
カラーバリエーションは三色「ブラック」「シルバー」「グリーン」ラインアップされているのでご自身のカメラに合わせて色を選ぶことができます。
本体ボディーから内部部品に至るまでアルミニウム金属で出来ているので高い剛性を誇り、とても丈夫な作りになっています。また、鏡胴部分は金属の削り出しからできているので、程良い重みと手触りの良さから高級感を感じる、こだわった仕上がりになっています。
また、プロミナーシリーズすべてに採用されている、デュアル リンク アイリス(絞りを可変させる機構を 「クリック」 と 「無音」 の切り替えられる)なので動画撮影をする際もスムーズに絞り値の変更ができるようになっています。
1. スペック
- マウント規格:マイクロフォーサーズ
- 焦点距離:12mm(35mm判の換算で24mm相当)
- F値/T値:F1.8 / T1.9
- 絞り羽:9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離:20cm
- 質量:475g
- フィルター径:72m
2. 実写
「オリンパス OM-D E-M1」に装着して大阪駅周辺・奈良の吉野山で撮影を行いました。
最短撮影距離20cm付近での撮影です。
広角12mmのレンズですが、メインの被写体にグッと近づくことで大きな背景ボケも得ることができます。
玉ボケも周辺部まで丸いままで気になる口径食も見られないので、これからの季節イルミネーションの撮影にもピッタリですよね。
さらに広角レンズで気になる湾曲収差はほとんど感じず自然に写し撮ってくれるので広角の接写も楽しめる幅広い場面で活躍するレンズです。
開放での撮影ですが、遠くのビルの窓まで確認が出来るほどシャープに写し撮ってくれます。
かなり暗い場所での撮影でしたが、開放絞り値F1.8ととても明るいので手持ちの撮影でもブレを気にすることなく撮影できました。
35mm判換算24mmとスナップ撮影で使いやすいレンズになっています。
人間の視野より少し広いといった画角なので、普段目にする日常の風景もドラマチックに写し撮ることができます。
逆光シーンでは、フレアはほとんど見られなかったもののゴーストの出現は多々みられるので天気の良いはフードの着用がオススメです。
また、絞り開放のF1.8ではメインの被写体と背景との距離によっては四隅に流れるような、癖のあるボケ(写真①左上)になるのことがあるので、気になる場合は少し絞り込むことで軽減することができます。
3 . 作例
4 . まとめ
これまで3本のコーワのプロミナ―シリーズを使用しましたが、もっとも気軽にスナップ写真を楽しめるレンズでした。
スナップ写真にベストな広さの24mm相当という理由の他に被写界深度自体は12mmですので充分に深く、注意深くピント合わせをしなくても大雑把に距離を合わせて、少し絞り込んでおけば、あとは構図を決めてシャッターを切るだけなので気軽にスナップすることができます。
コーワのプロミナ―シリーズのレンズすべてに共通していることですが、金属の塊から削り出して造り上げたボディーは、程よい重みや手触りの良さなど、所有欲を満たしてくれる重厚な作りになっているので、ぜひ手に取って造りの良さを感じて頂きたいと思います。
心斎橋本店には、実際に手に取って見て頂ける展示を出してしますので、気になる方はぜひご来店下さい!
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