Leica カメラのナニワ 心斎橋本店

バルナックライカのフィルム装填方法

今回はバルナックライカのフィルムの装填方法を説明してまいります。

バルナック型ライカのフィルムの入れ方はいくつかありますが、
今回は最も基本的なフィルムをカットする方法を紹介します。

①まず、バルナックタイプカメラのフィルム装填お役立ちアイテム、
フィルム定規 ABLON 
を使って説明します。

構造上の都合、バルナックタイプカメラはフィルム装填時に、
カメラ内部でフィルムが引っかかりやすいです。
(フィルムがカメラ内部の撮影枠・フィルムアパーチャーにぶつかって入らない)
そこで、この定規に合わせてフィルムをカットしておけば、
楽に装填ができると云うモノです。

フィルム定規をお持ちでない方は、ハサミでカットしても出来ます。
カットの長さはパーフォレーション20穴くらいを
目安にしていただければいいと思います。
ただくれぐれも【ささくれ】は作らないように。

ささくれを作るとそこからフィルムが破け、
カメラ内部に侵入しシャッター機構を破損させる原因になります。
要注意です!


②スプールを引き出し,フィルムの先端をスプールのスリットに深く差し込みます。

③パトローネから10cmぐらいフィルムを引き出してそのままカメラへセットします。

④巻き戻しレバーがA位置にある事を確認して、
フィルムを1回巻き上げてから裏蓋を閉じます。
それからロックキーを(Zu)の方向へ回してロックします。
1回空シャッターを切ります。

⑤巻き戻しノブを矢印方向へかるく回してマガジン内の遊びをなくします。
このとき、力を入れて回すとフィルムが完全に巻き取ってしまうので注意が必要です。

⑥次にフィルムを巻き上げ,空シャッターを切ります。
巻き上げ時,フィルムに遊びがなければ,巻き戻しノブが矢印と反対方向へ回ります。
もし回らない場合はフィルムがカムに噛んでいないので,
フィルムを取り出し,再度セットし直してください。

 

以上がフィルムをカットして装填する方法となります。

実際にぶっつけ本番で装填しようとしても思うようにいかない場合が有りますので、テストフィルムを使って何回も練習するのが良いでしょう。

次回はカード(ナニワメンバーズカード等)を使った装填方法を説明いたします。

 

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