今から10数年前にミラーレスの先駆けとなるパナソニックのG1が発売された当時、自分は衝動的に購入をしました。銀塩(フイルム)カメラ時代はキヤノン党でしたが、ここからは気が付いたら機材はほとんどがミラーレスとなっていました。メインはまだパナソニックです。しかしコンデジは何故かまだ数台のキヤノンなのです…
今回は2015年に発売されているシグマの30mm/1.4DC DNレンズ(マイクロフォーサーズ)を遅ればせながらのレビューとさせて頂きます。
ご存知の方が多いと思われますが、APS-Cサイズのイメージサークルに合わせ設計したレンズにはDCを記し、DNはショートフランジバックを採用したレンズの製品名です。
今回のレンズのCはライン・アップの3種のうちのコンテンポラリーというラインで最新のテクノロジーを投入され高い光学性能とコンパクトネスの両立で、幅広いシーンに対応できるとの事です。
そして試写をする前からこのシンプルな外観が気になっており、広角単焦点かズームレンズしか購入していない最近の購入対象とも考えておりました。
(ちなみに試写でも使用したこのレンズは現在、レモン社銀座店の中古品です)
で、今回は地元となる西葛西で試写をしてみました。もう12月なのにクリスマスモードとなるオーナメントなどはまず見当たらず、昭和の風景が所々に残り、都心からすると千葉県の手前です。地下鉄ですが駅は地上です!
絞り優先AE F4.0 シャッタースピード:1/1300 ISO:200
F4.5 1/400 駅近約3分にこんな立派な大根が。
という事で、レンズを持ち出すと、まずこの季節の気温でもまずカタログにあるとおりのMade in Japanのものづくりを実感しました。寒いこの季節でもレンズが手に冷たくないのです!それを確認してみると鏡筒が新複合素材で、ラバー部も広いことで金属的な冷たさを感じない様ですが、冬は撮影中には手袋ができないので助かります。
そして近所の恐竜公園に通りかかり数枚。
F4.5 1/160 これが恐竜ですがレンズの解像力が素晴らしい
F2.8 1/2000 ほぼ最短撮影距離
また、一眼レフの所有年数が30年を越えた現在までに、ほとんどの日本のカメラメーカー、レンズメーカーのレンズは購入経験があったつもりでしたが、良く考えると何故かシグマのレンズは所有したことがないことに改めて気がつきました。
では虹の広場から新左近川親水公園に向かいます。
F2.0 1/1600 では紅葉狩りへ…?
着いた公園の噴水広場はどこも水道管が故障し、水が全く無い状態でした。
F2.5 1/2000 質感はバッチリなのですが水が…
F4.5 1/640 イロハモミジを撮影中。
このお兄さんがきっかけでこの後、モミジを撮る事にハマった様です。
そしてアタックという不思議なスーパーでパンと野菜ジュースを購入し親水公園へ。F4.5 1/160 赤ウインナーとタマゴの昭和なパンです!
F4.5 1/320 こんなベンチもあり…
すぐ近くにはあまり見る事がない横に丸いベンチもあり座ってみると…
F1.4 1/1300 やはり座り難いベンチです。これも開放絞り
F1.4 1/640 またベンチ。とても優しい前ボケです
この辺を自転車で走っているとパリパリと落ち葉を踏む音がし、掃除はどうするんだろうと思ったところ、この量をポリ袋にひたすら詰めるお仕事をされている方を発見!
F5.6 1/80 この作業はいつまで続くのだろう?
F2.0 1/1000 やはりかなりの量ですよ。
F1.4 1/2000 下の写真を前後のボケ比べ
F4.5 1/200 ここまで絞るとかなりカッキリ。
ではここからはX'masっぽい色気の写真を並べてみます
F1.4 1/1000 これはゴジラの背中??
F2.8 1/250 上の写真とはつながってません。
F1.4 1/125 モミジですが
F2.2 1/400 降ってくるようなイロハモミジ
明らかな逆光のカットを選んでいませんでしたが、このレンズはフレア、ゴーストなどの発生がかなり軽減されていました。レンズ設計とコーティングの効果でしょうか。
F3.2 1/200 これがカラフルな松のアーチに見え
F3.5 1/200 何という名の花かわかりません F1.6 1/640 モリシマアカシアだそうです。
毎年、桜の写真は何気なく撮っていましたが、モミジを撮る目的でカメラを持ち出した事は無く、こんなカラフルな絵になるとは知りませんでした
F1.4 1/4000 モミジ狩り再開
F1.4 1/1300 アウトフォーカスのイロハモミジ
F2.0 1/100 何故か可愛い文字のプレート!?
シグマのレンズは解像力、シャープネスを優先していてボケはいまいちなのでは、と以前聞いた事がありましたが、そんな事は全く無くこの価格で使い勝手が良く、解像度、質感、ボケの優しさと、非常に気に入りました。コストパフォーマンス的にも素晴らしく、標準レンズとしてもオールマイティに使えます。という事でやはり真剣に購入を考えようかなぁと…
【主な仕様】
35mm判換算距離焦点距離:60mm
レンズ構成枚数:7群9枚
画角:39.6°
最小絞り:f16
最短撮影距離:30cm
最大撮影倍率: 1:7
最大径×全長:64.8×72.1mm
重量:260g
フィルター径:52mm
希望小売価格:48,000円(税別)
担当;カラサキ