今回ご紹介するのはパナソニックのマイクロフォーサーズマウントレンズ、LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.です。名前はとっても長いですが、収納時の全長はたったの24mmと云う「2段沈胴機構」を採用したコンパクトなズームレンズです。
大変コンパクトなレンズ故に、実はこのレンズにはMFリングが用意されていません。MF操作はボディ側でコントロールすると云うちょっと変則的な方法となり、またパナソニック製ボディなら全部OK、と云うわけでもありません。ましてオリンパス機においてや・・・
ま、ここは割り切ってAF専用レンズであるとして使ってみました。ズーム域もやや狭い印象ですが、何よりもこのコンパクトさは気軽なお散歩のお供としてうってつけ。重量はたったの70gです!
撮影前にはレンズを沈胴状態から繰り出す操作が必要になります。一度撮り始めたら繰り出したままでも・・・とは思いながら、華奢な操作感覚のこのレンズ。繰り出した状態で軽くぶつけたら壊れてしまいそうなので、結果的に「撮影後は沈胴しとこう」と軽くいたわりつつの撮影スタイルとなりました。
逆光に強いレンズではありません。光源が画面に入ればかなりの確率でフレア・ハロが現れますが、このレンズに関しては暴れる光自体を楽しむべきでしょう。
露出補正やWB調整で遊んでみると、さほどフレアが気にならなくなったりもしました。
素直で落ち着いた色のりを見せてくれるようで、厳しい条件でない限り好印象な発色を楽しめます。
最短撮影距離は0.2m。望遠端では最短撮影距離0.3m。望遠端32mmと云うスペックがやや心もとない印象でしたが、手近な小物撮影には十分対応できます。
望遠端での開放F値は5.6。背後との距離が無いと大きなボケは望めませんが、こんな半端な距離の背景でもガサガサした嫌なボケにはなりません。
柔らかい描写傾向にあるようですが、その分シャドー部分も優しげな印象を持ちました。
広角端は35判換算で24mm相当。普段単焦点28~30mm相当のレンズに慣れていても、いざと云う時に24mm相当の画角が得られるのは大助かりです。
軽量コンパクトな機材で、なおかつ強力な手ぶれ補正機能があれば手持ち夜景にも挑戦したくなる・・・のですが、暗所のAFはちょっと苦手なようでして。何とか被写界深度に収められそうな位置数箇所でAFロックにトライして、うまくいったりいかなかったり、何とか画になったりならなかったり・・・そんなことがありました。
やはりこのレンズはMF対応機で使うべきだったようです・・・orz
「軽量コンパクト」第一義なレンズですので、欠点は間違いなくあります。
それでも、軽いのは正義だ!と思える方であれば。
たとえばGX7MK2の購入を検討されているのであれば。
ボディ単体購入よりもキット販売されている物をチョイスしてみてはいかがでしょうか?
パナソニック LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
レンズ構成:7群8枚(非球面レンズx3・EDレンズx1)
絞り形式:7枚羽根 円形虹彩絞り
最短撮影距離:0.2m(焦点距離12~20mm)/0.3m(21mm~32mm)
フィルター径:φ37mm
寸法:φ55.5×24mm(沈胴収納時)
重量:70g
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レモン社銀座店 松浦