本日ご紹介するのは、古きデジカメ初期から普及期にあたる頃の高級デジカメカテゴリにあった商品。
CONTAX(コンタックス) SL300RT* です。
商品のページは こちら。
【製品について】
京セラ製デジタルカメラのFinecam SL300R(2003年9月発売)という機種をベースにし、形状はほぼ同じですが、T*レンズ、小型レンズフード、シボ革仕立ての外装を盛り込んだモデルです。
形はほとんど同じですが、wikipediaによると、
『単に外装を替えただけでなく、T*レンズを活かすように画像処理エンジンにも改良が加えられている』
==wikipedia コンタックス==より抜粋
とのことで、単なるマイナーチェンジとは異なる模様。
因みにこのモデルを発売したのが2003年12月ですが、2005年に京セラはカメラ事業から撤退しています。
【スペック】
メーカー :CONTAX(京セラ)
撮像素子 :1/2.7インチ 有効317万画素CCD
レンズ :6群7枚 バリオテッサーT* 5.8-17.4(38~115mm相当)光学3倍ズーム F2.8-4.7
液晶 :1.5型(11.8万画素)の透過/反射併用TFT液晶ディスプレイ
画像処理エンジン :RTUNE」(アールチューン)
販売時定価 :OPEN(実売55,000円程度)
電池 :充電式リチウムバッテリー(BP-780S)、撮影枚数約100枚
重量 約125g
発売日 2003年12月(2004年3月にブラックモデル追加)
その他 着脱式のレンズフードを取り外すと、フィルターアダプター(28mm)が装着可能(非同梱)
【各部詳細】
このカメラの特徴ですが、当時も良くあったレンズの回転機構が搭載されています。
これにより自撮りがしやすくなっているモデルです。
当時、コンタックスのデジカメは期待度が高かったことが思い起こされます。
国産レンズとは違うカールツァイスの柔らかい描写に魅了された方々が、カクカクとしたデジタルの画像に満足できずコンタックスへの期待が膨らんだものです。
本デジタルカメラはスイバル式でほぼ名刺サイズなので、スーツの胸ポケットの収まるサイズがビジネスマンに受け入れられた要因の一つです。
日本人はいつでも小型軽量で高性能なものを求めるもので、その欲求を満足させるのに十分なデジカメでした。
個体としてですが、上記画像の通り液晶にキズ、ムラがあります。
バッテリーにつきましても、年月が経っていることもありカタログスペックでは100枚撮影となっておりますが、試したところ3~4割程度の性能といった印象です。
また、2003年発売なのでデジタル的にはオールドの部類に入ります。フィルム時代のオールドレンズを楽しまれる方が多くいらっしゃいますが、デジタルのオールドで時代の先駆け(?)を目指されてはいかがでしょうか。
今回、運よく入荷することができましたので、ご紹介まで。
担当:みなみ