今回は高倍率ズームレンズのパイオニアとも言われるタムロンの16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZDのレビューです。発売し数年が経つ現行品です。超広角の16mmから超望遠の300mmという18.8倍というズーム倍率で、最短撮影距離がズームの全域で39cmと、一本で何度も美味しいオールマイティレンズです。
試写は江戸川区自然動物園(入園無料)に向かいます。
そして全てのカットを絞り優先AEでISOはオート設定で撮影してみました。
では、入園前にズーム比を確認します。18.8倍がどんなものか…
いきなり周辺光量がほぼ落ちない広角と手ブレしない望遠を実感!!!
という事で、園内に入りますが、晴れて割合暖かい日で、時間的には13時前と動物たちがお昼ご飯を食べた後なのかもしれませんが、お昼寝をしている動物があちこちに…
まず、入園するとフンボルトペンギンのお出迎えです。
このへんまで数十カットの撮影をしましたが、何やらレンズに若干の違和感を感じていました。その原因がズームリングとピントリングが今までに使った経験のあるレンズと逆の配置だったのです。個人的にはズームリングがボディ側にあったほうが慣れてたんだけどな~と、試写再開!!
このレンズの試写に動物を選んだのは正解であった様です。毛並み、質感の再現もほぼ満足な描写でした。また300mmに近い望遠域でもピント合わせのスピードは変わらず、手ブレ機構のおかげで、手ブレもほとんど無く、また望遠側でも最短距離を気にする事もありませんでした。
【感想】
今回は18.8倍の高倍率、ピント合わせの精度、中央部の描写、質感の素晴らしさを実感できました。ですが、このレンズの売りでもある最短撮影距離の出番があまりない撮影となってしまいました。
細かい事をいうとこのレンズの弱点もあったと思いますが、このようなスペックからするとボケの塩梅、歪曲収差、逆光耐性、周辺の画質と光量などは特に気にならず、また、こだわる対象ではない優秀レンズでした。
そして2日後にレッサーパンダ撮影のリベンジのため、今一度行きましたが何と成人式の祝日が月曜日だったため、火曜にズレていて休館日でした( ノД`)シクシク…
【スペックなど】
モデル名:BO16
対応センサーサイズ:APS-C
焦点距離:16-300(35mm換算/24.8-465mm)
レンズ構成:12群16枚
絞り羽根枚数:7枚
最短撮影距離:0.39m(全ズーム域)
長さ:99.5mm
重さ:540g
フィルター径:67mm
希望販売価格87,000円(税別)
※新品、中古ともにカメラのナニワオンラインショップでもお求めいただけます。
2018年もレモン社・銀座店をよろしくお願い致します。
担当:カラサキ