今回はフォクトレンダー
NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
についての商品レビューをお届け致します。
コンパクトなサイズながらフルサイズの40mmレンズで世界初*の大口径を実現。ソニー製ミラーレスカメラのイメージセンサーに最適化された光学系には2枚の両面非球面レンズを採用。絞り開放から安心して使える性能を持ち、なめらかで大きなボケ味が楽しめます。
*フルサイズの40mmレンズとして 2017年8月 当社調べ
※コシナホームページより
Noktが「夜」を意味しており、開放F値がF1.5以上に明るいダブルガウス型大口径レンズに用いられる。
※ボディはα7Ⅱを使用しております。
今回は王子・狐の行列、富山・五箇山、東京・城南島海浜公園にて撮影して参りました。
王子の「狐の行列」毎年の大晦日に行われる年末の行事です。
大晦日に各地から集まった狐が大きな木の下で装束を整えて王子稲荷神社に詣でたという伝承があり、その木の下に狐が集まる様子を描いた歌川広重の浮世絵にならって平成5年の大晦日からその伝承を元にここをお護りする者同士が集り王子稲荷神社に初詣をしました。当時はささやかな行列でしたが、 今では外国の方も多く見学・参加するようになりました。
とても不思議な世界・空気感があります。
F1.2の明るさには本当に助かりました。これならISO800でも良かったかも知れません。
主役をしっかりと引き立てつつ後ろのボケは柔らかい。と、主役を浮き上がらせ良い感じに仕上がりました。
逆光での撮影です。
これ以外にも色々な角度からの逆光写真を撮りましたが、フレア・ゴーストは出ませんでした。非常に優秀な耐逆光性能です。
こちらは最短距離で絞り開放撮影です。
開放F1.2なのでピント面は非常に薄くシビアなピント合わせが要求されました。ピントリングで合わせる分にはすぐ出来るのですが、体が前後に微妙に動くだけでずれてしまいます。
描写としてはどこまでもとろける様な描写です。
こちらは富山県の五箇山で、有名な岐阜県の白川郷と一緒に世界遺産に登録されました。
奥の山が雲に隠れていて見えるか見えないかの微妙な写り具合が良いですね。
これでも積雪はまだ少ないようです。
雪を撮影する際はプラス補正をすると雪の白さを出す事が出来ます。
ここからは城南島海浜公園での撮影です。
こちらの公園は羽田空港の着陸滑走路のすぐ近くにあるので飛行機の裏側をしっかりと見る事が出来ます。
飛行機の裏側。細かな部分までしっかりと描写されております。
F4であればピシッとした写真に仕上がります。
最後に使用感
大きさは程よく、重さは重すぎず軽すぎずといった印象で、構えた時のホールド感はとてもしっくりきました。
マニュアルフォーカスですがヘリコイドも滑らかに動いてくれて狙った場所へもすぐに合わせる事が出来ます。勿論、α7ⅡのMFアシストのお陰もありますが。
また上にも書きましたが、被写体に近づいてF1.2での撮影は全体的に柔らかい画に仕上がりますが少し絞ればピシッとはまった写真に仕上がるので、絞りをコントロールして写真の変化を楽しむ事が出来ます。
何より夜の撮影の幅が一気に広がるのが大きな魅力ですね。
商品仕様
焦点距離 |
40mm |
口径比 |
1 : 1.2 |
最小絞り |
F22 |
レンズ構成 |
6群8枚 |
画角 |
55° |
絞り羽根枚数 |
10 枚 |
最短撮影距離 |
0.35m |
最大撮影倍率 |
1 : 6.2 |
最大径×全長 |
φ70.1×59.3mm |
フィルターサイズ |
φ58mm |
重量 |
420g |
レンズフード |
付属 |
電子接点 |
あり |
フォーカス拡大機能 |
対応 |
Exif情報: |
対応 |
レンズ補正選択 |
可能 |
5軸ボディー内手ブレ |
対応(5軸対応ボディーに限る) |
その他: |
絞り切り替え機構付 |
2017年10月5日発売
キレイな玉ボケです。
担当:88(B1)