こんにちは
心斎橋中古買取センターです
今回はオールドレンズの定番、
【ライカ エルマーL50/3.5】並びに【L50/2.8】についてお話致します。
まずエルマーL50/3.5は、1925年に登場し1959年まで34年間製造されたライカの代表するレンズでツァイスのテッサーとともに名を残すレンズとなっています。
レンズ構成は3群4枚。沈胴式の鏡胴に納められています。鏡胴の仕上げは当初ニッケルでしたがライカIII型ボディの頃よりクロム仕上げが作られるようになりました。
また初期タイプは、レンズ全長が後期タイプより短くなっています。
1954年 製造番号581501よりレンズコーティング処理がされるようになりましたので購入の際のチェックポイントとして下さい。
さらに最終モデルは、それまでの焦点深度と距離目盛りを入れ替えて、焦点深度目盛りを赤文字で記入している、俗に【赤エルマー】と呼ばれているモデルになります。
一方エルマー L50/2.8は,1957年から登場し1962年まで約5年間生産されました。
生産本数は約27,000本になります。レンズ構成はエルマー L50/3.5とほぼ同じ設計ではありますが、使用するレンズのガラスを新種のものに変更することでF2.8の明るさが可能となりました。レンズ鏡胴もL50/3.5と同じ沈胴式ですが、より堅牢な作りになっています。
ちなみにこのF2.8モデルがスクリューマウント(L39)最後の沈胴式レンズとなっております。
沈胴式レンズはアンティークな感じがし形もよく、ライカコレクターのみならず所有欲が起こる1本です。
露出決定のやりやすさならF2.8モデル、ご予算的にはF3.5モデルが購入するにあたってのポイントとなります。
どちらも中古市場ではポピュラーな品物ですので、いろいろ見比べてより程度の良いものを探してみて下さい。
資料文献 朝日ソノラマ バルナック型ライカのすべて