今回は、エントリークラスユーザーさんにもお気軽・お手軽に超広角レンズを楽しんでいただけるレンズ「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」を使ってみました。
超広角域をカバーしながらも軽量化が図られており、レンズマウントはプラスティック製ですがヤワな感触は無く、お手ごろ価格ながらしっかりした造作に仕上がっています。
ただし、レンズフードは付属していないので別途ご購入いただく必要があります・・・いい加減にメーカーさんは、エントリークラス向け機材にもフードを付属で付けてくれないもんですかね?初心者さんに必要性を説いてくれないもんですかね?売り場では「レンズフードってなんですか?必要なんですか?」とおっしゃるお客様が後を絶たないんですけど。
EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMがカバーするのは、35判換算で16-29mm相当の超広角域が角。広角端では強烈なパースが現れるのが特長です。
建物の手前に大きな木があり、木が画面から外れるまで前に進むと・・・建物はもう目の前に屹立しております。建物の真正面で水平に気をつけて撮影すれば、水平軸の歪みはほとんど気になりません。
歩道橋の真下近くから見上げて。歩道橋の一部が歪みはじめましたが、これもまた超広角のお楽しみと云うことで。見上げるアングルの為に右手のビルが随分と傾いでいます。中学の頃にやった「遠近感のあるスケッチ」の課題を思い出します・・・
画面に太陽を入れてみましたが、ちょっぴりゴーストが発生。でも複雑なレンズ構成を考えると、この程度であれば大したものです。
厳密な事を云いますと、オリジナル画像では画面周辺部はちょっと緩くなっていました。F8程度に絞ってもズーム全域で「周辺部はちょっと緩め」な傾向です。リサイズをかけると緩みはほとんど判らなくなりますので、プリントする頻度の少ない(データーリサイズ前提の方)ならまず問題は感じないでしょう。
周辺光量補正OFFで広角端で絞り開放で近接気味、ともなると印象的な周辺光量低下を楽しめます。
補正ONですと、↓こんな感じ。
だいぶ表情が変わりますね。意図によって使い分けましょう。
勿論、ある程度絞ってしまえば光量補正OFFでも光量低下はほとんど気になりません。今回も先程のカット以外は補正OFFで撮影しております。
こちらは横浜みなとみらいで一際目立つあの建物を側面下から見上げて。
パースが強烈で、特長的な「給食のメロン」みたいな造型が判らなくなってしまいました。それにしても空の青が気持ち良いです。
そして、こちらはパシフィコ横浜の展示ホールエリア。2018年3月1日~4日、CP+2018開催でございます。画面奥の方へと足をお運びいただきますとアネックスホールがございまして、今年もレモン社/カメラのナニワは「CP+中古カメラフェア」に参加させていただいております。同じフロアでは超人気の「アウトレットセール」も開催されますので、期間中横浜へお立ち寄りになられましたら是非ともお立ち寄り下さいますようお願い申し上げたてまつりますです。
*この日はエントランス脇にあったはずの灰皿が一つも見当たりませんでしたが、アネックスホールの喫煙室は健在でした。
ズーム比で云うと2倍にも満たないEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMですが、ちょっと踏み込んだりズームングしたりで随分と見える世界が変わります。
上の写真は18mmで撮影していますが、ちょっと前に出て(画面左隅の手すりの辺り)広角端へとズーミングすると・・・
屋根上の突起物がいきなり隆起したかのような変化が出ました。
超広角ズーム域&IS搭載なので、暗めの室内撮影もOKです。雑貨屋さんとか小ぶりなパブとか、水平/垂直にさえ気を使えば店舗取材なんかにも便利なレンズだと思います。
超広角域をお気軽お手軽に楽しめるEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMでこの日を楽しんだ私ですが、内心では「レンズに絵を作らされてる?」的な疑問を感じる折々もありました。慣れるまでにしっかりと向き合わなければならないレンズかも知れませんが、まずは装着した時から楽しめるレンズではありました。
CANON EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
レンズ構成:11群14枚
絞り羽根枚数:7枚
最短撮影距離:0.22m
フィルター径:φ67mm
寸法:φ74.6×72mm
重量:約240g
お問合せ/ご用命はレモン社各店又は
ナニワオンラインまでどうぞ。
レモン社銀座店 松浦