80年前の自動巻上機構、ライカモーター MOOLY

今回はライカモーター MOOLY のお話です。

さて、フィルムカメラの自動巻上機能は、比較的新しいのものと思われているのではないでしょうか?

今回、紹介するライカモーター MOOLYは今から80年も前に製造されたシロモノ。
電気モーターとバッテリーに方式ではなく、何とスプリング(ゼンマイ)の駆動による自動巻上を実現させました。

登場は1938年(昭和13年)
カメラの底蓋を交換して使用。
シャッターレリーズは本体前部のレバーで行い、
モーター本体の後部から外部連結式金具がカメラボディ上部に連結して、
シャッターボタンを押す機構となっています。
ゼンマイをチャージして12連射が可能。

製造番号159000以降のライカ IIIaまで使用可能。
これ以前のボディに装着する際は、
巻上軸(刻みの入ったもの)の加工とカメラ側も底蓋のピンを、
大きなものに交換が必要となります

  前面のレバーがシャッターになります。

 底のゼンマイ巻き上げレバー(巻きすぎ注意!!)

カメラ連結部分

後部連結部分

中古市場でもなかなかお目にかかれない品物。。
買い逃すと次回、お目にかかれるのはいつになるか分からないレア物です。

参考資料 ライカポケットブック