恐れ多いですが、過去にさまざまな方がレビューを行ってるであろう
ローライフレックス2.8F クセノタールについてレビューしたいと思います。
プラナーに劣らないクセノタールの魅力
- 「やっぱり、なんだかんだプラナーが良いでしょ!」と
思っている方にクセノタールも負けず劣らず良い描写だということ。 - 素人目に見た場合、ほとんど描写に差がないこと。
今回の記事ではとにかくこの二点を主張したいです!
Rolleiflex 2.8Fとは
2.8Fは1960年から製造され、1981年に製造完了しました。
2.8Fは大きく分けると以下の4種類に分類されます
1960年~1965年 シリアルナンバー2,400,000~2,442,133のK7F
1966年~1966年 シリアルナンバー2,442,134~2,454,999のK7F2
1967年~1973年 シリアルナンバー2,455,000~2,479,999のK7F3
1973年~1981年 シリアルナンバー2,950,000~2,984,999のK7F4
今回使用した2.8Fのシリアルは2,957番台ですので、タイプはK7F4
シリアルナンバーが2,950,000から始まっているため、
このタイプの中では比較的前期型であることがわかります。
また、このタイプの最終機にはホワイトフェイスと呼ばれるモデルが存在します。
ある程度はシリアルナンバーから推測することはできますが、
必ずしもシリアルナンバーが正しいわけではない一部例外もあるようです。
ですのであくまで参考としておいてください。
作例
今回の作例について
フィルムのデジタイズはエプソンGT-X830にて行い、
画像に写った埃やゴミはフォトショップで消しています。
明るさや色味の調整は一切行ってません。
場所: 大阪城公園
撮影日:3月23日
天気: 晴天
まずはT-MAX100での被写界深度確認です。
上から順に2.8、4.0、5.6です。
ピント面はやや心もとない気がします。
背景ボケがザワついた印象を受けます。
F8 1/250s
まずは最短撮影距離で桜を撮りました。
絞っただけあって、ピント面のシャープさ、
ヌケの良さ。素晴らしいです。
F8 1/500s
逆光での梅です。
絞りの形でゴースト、フレアも少し出ています。
思っていた以上にフレアが少なかったです。
F11 1/500s
こちらも逆光での撮影。
11まで絞ったのでピンク色のゴーストが派手に出ました。
暗部の再現性がまた素晴らしいです。
F8 1/250s
何の木かわかりませんでしたが、
青空に対し黄色が映えると思い撮りました
ピント面拡大してみると細かく繊細に写ってます。
再びT-MAX100
茂みの隙間からの撮影。
あの男性は何を思って見てらっしゃるのでしょうか?
「なんかいいな」と思い、とっさにシャッターを切った。
故にピントもあってないですが、好きな一枚です。
F8 14s
何を血迷ったか、こちらは自宅のベランダから長秒露光しました。
長秒ですので、雲が流れています。
隅から隅までしっかり写してくれました。
今度は見て分かる通り、多重露光です。
設定はどちらもF8の1/250sです。
先に桜を撮り、後に大阪城を撮りました。
F8まで絞ったので、城の細部および天守閣にいる人をしっかり確認できます。
結果的にクセノタールってどうなの?
・プラナーとクセノタールどっちがいいの?
→どっちもいいです!!
このブログを書く前にいろいろ調べました、
ブログ、作例、本など、、
「プラナーの方が柔らかい」
「クセノタールはシャープ」
そういった見解がありましたが、
写りの違いがわからなかったからです!!
10年ぐらい使い続けると上記のようなことが言えるかもしれません。
とにかく、目の前に状態が綺麗な2.8Fがあれば購入しましょう!!
如何でしたか?
二眼レフの王者 Rolleiflex 2.8F
見た目、描写、所作、全てにおいて写欲を湧かすカメラです。
それ故かなり高価ではありますが、それ以上の見返りがあります。
プラナーとクセノタールで悩んでいるそこのあなた、
プラナーが欲しいがクセノタールしか売ってない状況で
購入を躊躇されているそこのあなた、
クセノタールも良いですよ!
売り切れる前に購入をオススメします。