【作例付】ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G 一本持っておきたい大口径単焦点レンズ

今回はニコンDXフォーマット用の単焦点標準レンズ、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G のご紹介です。
従前は実勢価格2万円台半ば~後半程度でしたが、昨年から大きくプライスダウンしました。
小幅な変動はあるものの概ね¥16,000-~17,000-程度でお求めいただけるようになりました。


お求めやすい価格と画質の両立

お安いですが、ちゃんと金属マウント採用。

重量約200gと大変小型軽量にまとまっていますが、開放絞りF1.8の大口径です。
キットレンズからのステップアップのみならず、ベテランさんのバックアップレンズとしても充分活用できる画質を持ちます。
だがしかし。
「AF速度はちょっとのんびり屋さんですねぇ~!」
と云うのが正直な印象です。
それでも激しい動きの被写体を撮るのでなければ、穏やかな心で許してあげられる範囲ののんびり具合です。

今回はD7100と組み合わせて横浜で撮影しました。

作例

F9 1/1000Sec.

18-55mmクラスのキットズームも少し絞ればキレの良い描写を見せてくれますが、
キレ味のみならず四隅までムラ無くキッチリ描いてくれるのは単焦点ならではの描写。
ただしフレーミングの自由度はズームの方がはるかに上です。
ブラブラ歩きの際にも目に入った気になる物との距離を意識しながらキョロキョロウロウロしましょう。

F6.3 1/100Sec.  細かい額装の彫りもしっかり再現。

18-55mmクラスのレンズだって結構被写体に近寄れますが、
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの大きなメリットは開放絞りF1.8の大口径。
ボケ味は圧倒的にこちらが有利です。

F1.8 1/640Sec.

F2 1/500Sec.


明るいレンズを手にするとどうにも暗いところで手持ちで撮影したくなるものです。
このレンズに手ブレ補正機能はありませんが、ズームレンズよりも速いシャッター速度を使えます。

F1.8 1/200Sec. ASA800 以下、霧雨の横浜が続きます。

F1.8 1/250Sec. ASA800

メイン被写体からやや距離のある状況ですが、それでも背景との距離は充分なので遠景はなだらかにボケてくれました。
絞り開放F1.8ではジワリと四隅が暗くなるので、灯ともし頃の雰囲気作りもやりやすそうです。

F2.5 1/50Sec.

とっぷりと陽の沈んだ後。
絞り開放での遠景撮影は流石にちょっと苦しいかな?と思いつつ撮影してみると。

F1.8 1/80Sec. ASA3200

結構感度を上げてしまいました。
三脚持たずの散歩撮影としては致し方ないところです・・・多少甘く見えるのは霧雨の影響かと思いますが、締まった描写が必要ならもう少しでも絞りたいところでした
(D7100でこれ以上感度を上げたくないのが本音ですが)。

F2.8 1/320Sec.

F2.5 1/60Sec.

フレーミングの自由度については先程軽く触れたような気がしますが、クロップ機能搭載のカメラであればちょっとだけ拡大撮影が可能となります。
細かい方は「画質が・・・」「有効センサーサイズが・・・」等々おっしゃるかも知れませんが、
プライベートの愛機が3台共マイクロフォーサーズの私としてはまったく気にならない問題です。
*1.3xクロップを使用すると、有効センサー面は大雑把な数値として「18x12mm」となります。マイクロフォーサーズは17.3X13mm。

F1.8 ごくノーマルなDXフォーマットでの撮影

DXフォーマットでは、35判換算として焦点距離が約1.5倍相当となります。
計算上AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gでは52.5mm程度となり、まぁ標準レンズとなりますね。
クロップをかけますと・・・

1.3xクロップ。もの凄く大雑把に云うと70mmくらいの感覚。

「これ以上寄れない」とか「もうこれ以上近寄る時間が無い」なんて時にはお試しあれ。そうでない時は、是非とも足を運んで撮影しましょう。

ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
レンズ構成:6群8枚(非球面x1)
絞り構成:7枚羽根円形絞り
最小絞り:F22
最短撮影距離:0.3m
寸法:φ70×52.5mm
重量:約200g
フィルター径:φ52mm

お問合せはレモン社銀座教会店
又はナニワオンラインまでどうぞ

F10 1/60Sec.

↑完全な真正面からではないせいもありますが、ちょっと歪みが気になる時がありました。
レモン社 松浦