Ryze トイドローン Tello(テロ―) Powered by DJI 画質レビュー

こんにちは、カメラ担当 吉冨です。

他の人と違った一枚が撮りたいと思い、様々なアングルからカメラを向けて構図を考えるのは写真撮影の楽しみの一つですよね。

今回は他の人と違ったアングルから撮影出来るアイテム、それも上空から撮影ができるドローンを紹介します。

その名も、RyzeTech社のトイドローン  Telloです。


1.スペック

  • 重量:80g
  • 飛行時間:13分
  • 動画画質:720P HD伝送(ハイビジョン)
  • 写真画質:約500万画素
  • 最大伝送距離:100m
  • 最大高度:10m
  • ブレ補正:あり(電子式映像ブレ補正)

RyzeTech社という会社が発売したドローンですが、開発にはドローン業界最大手のDJI、プロセッサにはインテルの14コアと、かなりハイクオリティな造りになっています。

これだけ高性能なスペックでありながら、なんとお値段 12,800円(税込)と驚きのコストパフォーマンスです。



2.飛行場所について

日本でドローンを飛ばす場合、重量が「200g未満」か「200g以上」かで「航空法」が適用されるかのボーダーラインになりますがテロ―の場合80gと航空法が適用外のトイドローンですので、飛ばすことができる制限の範囲が広いことも魅力の一つです。

ですが、都道府県の条例等や私有地の上空を無断で飛行させるのは禁止されている場合があるので飛行前に確認する必要があります。


3.飛行性能

Telloには機体底面部に「ビジョンポジショニングシステム」という下方センサーを搭載しており、これにより屋内・屋外において非常に安定したフライトが可能になっています。

このセンサーはDJIドローンのプロモデル、MAVICやPHANTOM4にも搭載されているもので床面の情報を読み取り、機体の位置を自ら把握することで安定したフライトが出来たり、ホバリングの際も一定の場所にとどまることが出来ます。

ピタッと、その場に安定してホバリングしてくれるので被写界深度の浅いレンズでも余裕をもってジャスピンの写真を撮ることができました。GPSはついてないですが、すごい安定感です。


4.操縦について

操縦にはスマートフォンに専用アプリをダウンロードして、画面上にあるスティックを操作することで機体をコントロールすることができます。

専用アプリは、トイドローンとは思えないほど完成度が高く機体情報など一目で確認できるようになっています。

基本はスマートフォンを使って操作するのですが、オプションでTelloに対応したゲームパッド送信機があれば、物理操作スティックでもコントロールすることもできます。

スマホの画面上でも、しっかり操作ができますが空撮だけでなく操縦をより楽しみたい方にはゲームパッド送信機がオススメです。



4.カメラ性能/実写

写真撮影は約500万画素(2592×1936)、動画撮影は720p/60fpsで撮影することができます。

Telloのすごい所は、この価格帯のトイドローンには、なかなか付いていない電子式映像ブレ補正がついているので動画も安定した映像で撮影が可能です。

約500万画素もあるのでトイドローンとは思えないほど、しっかり撮影することができます。

写真をスマホからSNSでアップしたり、ポストカードにしたりする分には十分な画質ではないでしょうか。

最大伝送距離が100mもあるので、こんなセルフィーも撮影できます。

赤く丸で囲んだところに私がいます。

ここまで離れると、もはや誰だかわかりませんね・・・


ですが、広大な自然とセルフィ―が出来るのもTelloならではの撮影方法です。

足場が悪い場所でもTelloがあれば、簡単に撮影することが出来ます。


5.飛行させる際の注意点

撮影した場所は奈良県香芝市にある屯鶴峯(どんづるぼう)という奇岩群なのですが、写真でご覧いただいた通り、岩の隆起が激しい場所で、かなり落差の大きな場所なので稀にビジョンポジショニングシステムが働かなくなることがありました。

ビジョンポジショニングシステムが働きにくくなる要素はいくつかあり、推奨高度である30cm6m以外での飛行や、単色の床面や反射率が高い場所、水面、草木の揺れ動くものなど等の上空を飛行させる場合、その場で安定したホバリングが出来なくなるなど、パフォーマンスが低下してしまいます。

屋外で飛行させる場合には、ビジョンポジショニングシステムがしっかり動作する場所か見極めることが安全に飛行させるポイントになります。


5.最後に

ビジョンポジショニングシステムのおかげで安定感抜群のホバリングをしてくれるので、初めてドローンを操縦する方でも簡単に安定した飛行ができます。

空撮ムービーを撮影したい方や上空から写真撮影してみたいという方にもオススメで、ドローンを始めてみたいけど、どのドローンを買えばいいか分からないという方はまずはTelloで始めてみることをオススメします。

数多くのフライトモード、高画質撮影ができるカメラ搭載と同価格帯のトイドローンのなかで抜きん出た性能を持っていることは間違いありません。

Telloでドローンライフを楽しんでみてはいかがでしょうか!



この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨まで