今回はパナソニックLUMIX G VARIO35-100mm F4.0-5.6ASPH./MEGA O.I.Sを紹介いたします。
1.レンズの特徴
発売後、数年が経ちますが、始めてこのレンズを手にとった時にはコンパクトさと軽さには驚きました。沈胴レンズとはいえ中望遠レンズなのに収納時には5cmで、重さがなんと135gなのにも関わらず外装とマウントは金属なのです!!
これが最長となる100mm撮影時の全長です。
金属マウントの電子接点は11あり!!
おまけにASPHレンズも使われて、手ブレ補正まで内蔵しておりますが、リーズナブルな価格です。
その昔、アスフェリカルレンズは以前一部の高級なレンズにしか採用されていませんでした。
それにしてもレンズの名称が覚えきれないほど最近は長い様です!
30年ほど前にAFレンズが出回り始めましたが、その頃は例えばAF28-80/2.8-4LDなどと短い名称でした。
デジタル化が進み、特殊レンズ名称、手ぶれ補正、対応センサーサイズなどが増え、現在はレンズ名称に、このパナソニックの様に主な仕様が組み込まれてもいるのです。
そんなことで、GM5と12-32mmは所有しておりましたが、今回はこのブログもあり購入へと至りました。
しかし、ズームレンズ2本の重さが205gというのは初代ミラーレスのG1発売当時には想像もできませんでした。
力強い花形のフードです。
2.試写
撮影予定日が何故か雨天となる確率が高いなか、天候に恵まれた休日に後楽園周辺に行ってきました。
f5.6 1/1600 +1/3(100mm) かなり怖い場面ですが…
f5.2 1/320 +1/3 永久に不滅なゲート!?
f4.7 1/640 ドームは結成10周年のももクロでフィーバー
このあたりで夏日の強い日差しとなりブラックボディが熱々となりましたがレンズはシルバー鏡胴でしたのでひんやりと冷静?でした。
通常は黒鏡胴のレンズを使う事がほとんどなので、こんな当たり前の事が新鮮にも感じました。
f5.5 1/640 当たりますように…
東京ドームシティを歩き、小石川後楽園に入園してきました。
ここが日本に9か所だけしかない特別史跡・特別名勝に指定されている事を恥ずかしながら、帰宅後に知りました。
関東では他に浜離宮しかないようです。
f4.7 1/250 円月橋という橋の端です…
また、今回のカメラ設定は全てオートISO、オートホワイトバランス、絞り優先AEで5.6までしか絞らず撮影してきました。
+の露出補正はしています。
f5.6 1/180 最短撮影距離(35mm)
3.操作感、携帯性
このレンズの特徴となる沈胴式ですが、とくに違和感がなく使用できました。
とにかくこの焦点距離でこれだけ軽量という事で手ブレは警戒したつもりでしたが、結果的には、数カットが手ブレをしておりました。
ですが、長い時間もち歩くには、全く苦にならない重さでした。
特に、旅行などには最適レンズではないでしょうか。
f4.7 1/200 何を待っているのでしょう?
4.結果
残念ながら、ハナショウブが咲く直前で、これといって見ごろの花などは無い日(5月上旬)でしたが、緑が後楽園とは思えないほど綺麗で空気も澄んだ空間でした。
また、外国人の入園が多いこと…
そして、レンズは思った以上に5.6などでも前後のボケが少なかったのですが、解像力は中央部は特に素晴らしく、周辺部も想定以上でした。
また逆光テストでは、太陽を画面に入れないと効果が分からないほどの完成したフード、またコーティングでありました。
f5 1/1600 +1/3 太陽にカメラを向けるとさすがにゴースト登場!
コストパフォーマンス的な見方をすると、あら探しでもしなければ文句の付けようが特にありません。
このレンズの上をいくレンズは無いかもしれないと思わせる素晴らしいレンズでした。
自信をもってお薦め出来ます。。。。。
f5.6 1/250 春のもみじも綺麗です。
5.スペック他
品番:H-S35100
レンズ構成:9群12枚(非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚)
マウント:金属マウント/マイクロフォーサーズ
手ブレ補正:Gシリーズにてモード切換
焦点距離:35mm~100mm(35mm換算70mm~200mm)
開放絞り:F4(W)~F5.6(T)
絞り:7枚羽/円形虹型絞り
撮影可能距離:全域で0.9m~∞
フィルター径:φ46mm
長さ:50mm(沈胴収納時)
重さ:約135g
メーカー希望小売価格:52,000円(税抜)
※このレンズはカメラのナニワ・オンラインショップからもお求め頂けます。
担当:カラサキ