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【コラム】我が懐かしのミノルタカメラ Part2

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■ミノルタカメラの商品戦略と買取価格 (2018.6現在)

前回(https://www.cameranonaniwa.co.jp/blogs/2220538369/)からの続きです。

1985(昭和60年)、本格的なAF一眼レフカメラ α7000が発売され、圧倒的な人気で一気に一眼レフのベストセラーになりました。
私の当時の記憶では、物があれば飛ぶように売れた印象があります。

当時としては画期的な高速、高精度のAFマルチオートプログラム露出自動巻き上げ自動巻き戻しDX感度設定などと合わせてにカメラの理想像を実現して驚異的なベストセラーになりました。


その後同年8月に発表されたα9000はαシリーズのプロ用最高級機で秒間5コマのモータードライブを別付にすることでシャッタースピードを1/4000に引き上げました。
また、中央重点平均測光に加えスポット測光も搭載しています。
でも・・・

モータードライブ無ければフイルム巻き上げは手巻きという所は当時のプロの間であった「巻き上げがモーターだけってどうよ!?」という意見を反映させたとか・・・
実際X-1モーターやってるミノルタさんですから・・・ねえ。

ちなみにα7000α9000買取価格は残念ながら査定額はつきません


現在、α系のフイルムカメラで買取り査定額がつく機種は・・・

α707Si JAPANキットが上限で9,000円、α-9が機種により13,000円、α-9tiが36,000円と言ったところです。


■ミノルタと宇宙

α8700は1990年、日本人初の宇宙飛行士によって使用される、ソ連の宇宙ステーション「ミール」へ搭載されました。

それを記念して10月に発売されたのが白いα8700 ミール搭載記念モデルです。

実は、ミノルタと宇宙の関係はそこからさかのぼること28年前の1962年にアメリカのグレン中佐が搭乗した有人宇宙船『フレンドシップ7号』の宇宙飛行用カメラとして35mmレンズシャッター「ハイマチック」が採用されました。
NASAの厳しい条件や耐久テストを一つ一つクリアし、“宇宙仕様”の「ハイマチック」が完成しました。
その裏話に、NASAが市場に出ているカメラを一台一台購入して、秘密裡にテストし実際ミノルタが搭載された事実を知ったのは一連の飛行が終了してからというがまた面白い所。

また、のちにはアメリカ・アポロ計画で露出計「スペースメーター」が搭載されました(カメラはハッセルブラッド)。

宇宙から地球の写真を撮影するときに、地球の青さをこの露出計で測定しました。

ちなみに先のフレンドシップ計画以降のミノルタの商品名に「7」が多く用いられるようになりました。

これは『フレンドシップ7号』にちなんでのことで「7」ミノルタのラッキーナンバーになりました。

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■ミノルタレンズ 緑のロッコールレンズ

ミノルタは早い時期からガラス溶解、研磨、コーティングまですべて自社の工場で行い「ロッコール」ブランドをつけていました。
よく写る優秀なレンズが多く、ミノルタの名を高める力にもなりました。

ロッコールという名称は創業地である西宮市から近い六甲山にちなんでつけられたのは有名な話です。

世界で初めてレンズにマルチコートを施したのもロッコールレンズです。
このコーティングをしたレンズ特有の緑色の反射光から「緑のロッコール」と呼ばれ有名になりました。

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■ファインダースクリーン革命 アキュートマットスクリーン

一眼レフのフォーカシングは細心の操作が必要です。そのためファインダーは当然明るくて見やすいほうが良いのですが、ただ明るいだけではピントの山がつかみにくくなります。

ミノルタはそれらの条件を満たす理想的なスクリーンを開発しました。それがアキュートマットです。

アキュートマットのマット面には微小円錐型プリズムが約250万個、規則正しく敷きつめられています。

このため効率の良い拡散性が得られ、従来の一眼レフファインダーと比べると最高約50%も明るくなっています。

そして明るさだけでなく、クリアで抜けの良いファインダーで、マット面の隅部でもピントが合わせやすくなりました。

アキュートマットスクリーンはファインダー上のボケ方が、実際の写真画像に近いという特性がありますので、レンズを通して像を見るという一眼レフの最大の特徴を活かすことができます。
後にハッセルブラッドはこの技術に着目し、自社のカメラにアキュートマットを搭載しました。
このような高い技術力を誇ったミノルタですが、カメラ事業から撤退したことは大変残念です。

しかし、中古市場ではまだまだ魅力のある機材・商品が数多く流通していますのでぜひ気になる一台を見つけてください。

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