こんにちは、カメラ担当 吉冨です。
今回ご紹介するのは、キヤノンのミラーレスカメラ用のマクロレンズ「EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STM」です。
レンズの特長
①レンズ前面にLEDライトを内蔵
このレンズ最大の特徴は、なんといっても世界初のLED内蔵という部分ではないでしょうか。
マクロ撮影の時には被写体に近づいて撮影することが多くカメラ・レンズ自体の影で被写体が暗くなり、うまく撮影できないことがあります。
そういった場合にLEDライトを発光させることで、被写体に近づいて撮影しても明るく照らした状態で綺麗に被写体を写すことができます。
このLEDライトは、強弱の切り替えや左右どちらかだけを点灯させるかなど、細かく明るさを変えたりすることができるので被写体に応じて調整することができます。
②最大撮影倍率1.2倍のスーパーマクロモード搭載
マクロレンズとは、小さいものを大きく写し撮ることができるレンズの事をいいます。
厳密に言うと、センサー面に被写体と同じサイズ 、つまり 1倍で写しこむことが出来るレンズをマクロレンズといいいます。
このレンズは、1倍よりもさらに大きく写すことが出来るスーパーマクロモードがあり、これを使うと最大撮影倍率 1.2倍で撮影することができます。
つまり普通のマクロレンズよりも、さらに大きく写すことができます。
では実際どれくらい、大きく写すことができるのかといいますと・・・
こちらのキヤノンのカタログ中央あたりの四角の部分に近づいて撮影してみます。
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最大撮影倍率 1倍 マクロモード
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最大撮影倍率 1.2倍スーパーマクロモード
プリントの粒子や紙のザラザラ感まで写し撮ることができます。
③強力な手ブレ補正で楽々、手持ち撮影が可能
これまでのマクロレンズでは三脚がないとブレてしまい、なかなか綺麗に撮影することができませんでしたよね。
ですが、このレンズではマクロ撮影を手持ちで楽々撮影することができます。
その秘密が、レンズに搭載されている手ブレ補正機構「ハイブリットIS」というもので角度ブレとシフトブレを同時に補正してくれる優れた手ブレ補正を搭載しています。
さらには、3.5段分もの強力な補正効果で手持ち撮影でもブレの少ない撮影が出来ます。
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ISO 800 , SS 1/320 , F 3.5 手持ち撮影
実写
まずは気になる解像力チェックです。遠景の描写も四隅まで、しっかりと解像しています。
中央部分をトリミング拡大しても、カリカリに描写しています。
マクロレンズですが、遠景の描写も素晴らしくいいので、普通の28mmの単焦点としても使えます。
続いて、ボケ味チェックをします。
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ISO 100 , SS 1/125 , F 3.5
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ISO 800 , SS 1/60 , F 5.6
ポートレート等のボケ味を生かした撮影にもオススメできる程、ボケ味はスッキリと嫌味がありません。
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ISO 100 , SS 1/250 , F 3.5 逆光時に撮影
逆光の撮影でも、フレアやゴーストなど余計なものは出てくることは、ほとんどありませんでした。
このレンズには、色にじみを抑える「UDレンズ」&優れた描写力を生み出す「非球面レンズ」といった優れたガラスを使って設計されているので、作例をご覧いたいた通り解像力が高い上にボケ味もスッキリしており、汎用性の高いレンズに仕上がっています。
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ISO 800 , SS 1/640 , F 8
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ISO 800 , SS 1/100 , F 5.6
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ISO 800 , SS 1/160 , F 5.6
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ISO 800 , SS 1/320 , F 5.6
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ISO 6400 , SS 1/1600 , F 3.5
まとめ
35mm判換算で約45mm相当で撮影ができるので、マクロ撮影だけでなく標準単焦点レンズとしても使い勝手のよい汎用性の高いレンズです。
マクロ撮影時の描写力もピカイチですが遠景の解像力や、素直なボケ味など含め様々なシーンで活用できるレンズですので、EOS Mシリーズのミラーレス一眼をお使いの方にとてもオススメの一本です。
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