今回はニコン、「AF-S VR Zoom Nikkor ED70-300mm F4.5-5.6G(IF)」についての商品レビューをお届け致します。
遠くのものをさらに大きく引き寄せる、使いやすい望遠ズームレンズ
望遠300mmまでの幅広い焦点距離をカバーする約4.3倍の望遠ズームレンズです。望遠撮影で威力を発揮するVR機構(手ブレ補正効果2.5段※CIPA規格準拠)を搭載。色収差を効果的に補正しており、コントラストの高い鮮明な画像が得られます。
※ニコンホームページより
今回は高校野球・埼玉県大会と葛西臨海公園を撮影して参りました。
※掲載用に画質を落としております。
※ボディはD850を使用しております。
先ずは高校球児達の夏の一コマを。
上手くボールにピントが合ってくれて、ボールが止まっているように撮影ができました。
ボールの縫い目までしっかりと描写できています。
マウンドで力投する投手。
こういう風に切り取ると主役を引き立たせる事が出来ますね。実際はバックにチームメイトがいて投手を支えています。
300mm 1/3200 F8 ISO200 露出補正-1
グッと圧縮された写真です。
実際は米粒までとは言いませんがかなり小さな見た目で、橋が夏の太陽光でギラギラに反射しており、それで目に入ってきました。タイミング良く飛行機も入ってくれました。
こちらは広角側から望遠側まで幅広く使える。と感じた一枚です。
夏雲や海に入る人など、一枚に周辺情報が詰まった写真となります。
夏雲のグラデーションや柔らかそうな質感、海面が風で少し波立っている様子など細かい部分もしっかりと描写できています。
こちらは最短撮影距離の1.5mでの撮影です。
つぼみの筋や花びらの微妙なウェーブもしっかりと描写されており、ボケは柔らかく滲んでいくようにボケていきます。
手ぶれ補正もしっかりと効いてくれているので、安心して寄りの写真も撮影できます。
最後に使用感です。
絞りは4.5-5.6と物足りなさを感じますが、そこはボディに頼ってしまいましょう。
日中撮影する分には殆ど気になりませんし、ボケも柔らかく主役を引き立たせます。
更に手ぶれ補正が付いており、この値段でここまでのスペックなら大変満足な一本です。
色味もしっかりと再現できているのも魅力的です。
主な仕様
焦点距離 | 70mm-300mm |
---|---|
最大口径比 | 1:4.5-5.6 |
レンズ構成 | 12群17枚(EDレンズ2枚) |
画角 | 34°20′-8°10′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) 22°50′-5°20′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時: 105mm-450mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算) |
焦点距離目盛 | 70、100、135、200、300mm |
撮影距離情報 | カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:2.5段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/ACTIVE 三脚使用時ブレ補正:無し |
撮影距離目盛 | ∞~1.5m、5ft(併記) |
最短撮影距離 | 1.5m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.24倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 自動絞り |
最大絞り | 焦点距離70mm時:f/4.5 焦点距離300mm時:f/5.6 |
最小絞り | 焦点距離70mm時:f/32 焦点距離300mm時:f/40 |
測光方式 | 開放測光 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 67mm(P=0.75mm) |
マウントアダプターFT1適否 | AF駆動可 |
寸法 | 約80mm(最大径)×143.5mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約745g |
付属品 | ・67mmスプリング式レンズキャップ LC-67 ・裏ぶた LF-1 ・バヨネットフード HB-36 ・ソフトケース CL-1022 |
このレンズ登場から約11年とVRレンズシリーズでも古参の部類に入るのですが、そこはニコン今でも十分な働きをしてくれます。
それ以上に後継にもあたる
AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
このレンズが、使用出来る機種が限られるという所であえてラインナップに残されているのかもしれません。
絞りリング無しのGタイプレンズが登場した際にも、絞りリングを残したモデルを販売継続するなど、今までからのユーザーを大事にするニコンの姿勢には一カメラファンとしても頭の下がる思いです。
担当:88
このレンズが、使用出来る機種が限られるという所であえてラインナップに残されているのかもしれません。
絞りリング無しのGタイプレンズが登場した際にも、絞りリングを残したモデルを販売継続するなど、今までからのユーザーを大事にするニコンの姿勢には一カメラファンとしても頭の下がる思いです。