はじめまして 心斎橋本店 カメラ担当の見崎です。
ブログ掲載にあたり様々な撮影ジャンルの中から、私が最も得意とする「猫の撮影」について書かせていただきます。
私は20年以上、猫を撮影することをライフワークとしてきたので、多くの方々から聞かれる内容に「いきいきとした愛猫の表情の収めるコツと機材は何ですか?」があります。
せっかくデジタル一眼レフカメラを購入したけれど、もっと上手く撮りたい! もうワンランク上の作品を残したい!という方々は是非ともご参考にしてみて下さいね。
①交換レンズ選びについて
各メーカーから販売されているボデイとのセットレンズは、「標準ズームレンズ」といって、広角(24、28ミリ)~中望遠(75、85ミリ)までを1本のレンズでカバーできます。
1本で「広角」「標準」「中望遠」の3本分をまといめられる分、室内撮影においてシャッタースピードが遅くなりやすい・被写体と背景とのボケが浅くなるなどの弱点があります。
単焦点レンズは、絞り値(レンズに表記してあるf○.○の数字)が明るく、手ブレはもちろんのこと、猫が動くことによる被写体ブレも防ぐ事ができます。
始めての単焦点レンズとして、私がオススメしたいものが、「50ミリ f1.8」という標準レンズです。
この50ミリレンズは、各メーカー共、主力の単焦点レンズとしての位置付けが強いので、新品は勿論、中古でも何種類の中から状態の良いモノを選び出すのが容易であるのも大きな魅力に上がります。
50ミリレンズの画角はイメージセンサー(撮像素子)の大きさが、フルサイズカメラだとおよそ46度 APS-Cサイズだとおよそ75ミリ相当32度になります。
カメラマンが近づいたり離れたりしゃがんだりする工夫をする事で、広角風にも望遠風にも使える万能なレンズです。
今回、作例写真として使用した機材は、
ボデイ:フルサイズカメラ ニコンD700、APS-Cサイズカメラ ニコンD300
交換レンズ:AiAF50ミリ f1.8 となります。
②室内に太陽光がよくまわる時間帯を把握しよう
人間のポートレート撮影と異なり、猫へのフラッシュ撮影は厳禁です。
猫の瞳には視細胞と神経細胞が人間以上にたくさん集まっています。
猫にとってフラッシュ光は、人間の数倍の明るさで感じるので覚えておいて下さいね。
撮影機材:ニコンD700 AiAF50/1.8 絞り優先オート
太陽光で撮影するということは人間の瞳に最も自然な色で感じることができます。
猫の柔らかい毛並みとキラキラと輝く瞳を標準単焦点レンズ+自然光なら最高の作品に仕上げられます。
③室内を整理しよう
50ミリ単焦点レンズで開放絞り値f1.8で撮影すれば、カメラから猫までの距離が60センチの場合、ピントの合う範囲は数センチになり背景は完全にボケてしまいます。
しかし、今回の主役は猫なので、上の写真のように背景に写る色のきついカーテンやカバンなどが入らないように工夫しましょう。
特に整理が苦手な場合は、背景に室内が入らないように窓辺で佇む構図も良いアイデアだと思います。
また、動かせる家具を写らない位置まで移動させることができれば、一気に室内の撮影範囲が増えます。
室内猫の撮影は難しい印象をお持ちの方が多くいますが、デジタル一眼レフカメラに取り付けるレンズを単焦点レンズに変えて晴れの日に撮影すれば、簡単に室内猫撮影に幅が広がります。
なお、カメラのナニワでは様々な交換レンズをご用意しています。
お気軽にご来店・お問い合わせくださいませ。
最後までご覧いただきありがとうございます。
続編 その2をお楽しみにくださいませ。
モデル協力:見崎家の愛猫 ズマロン君(1才) アリアちゃん(1才) もこちゃん(7才) アイちゃん(8才)