いつもナニワグループオンラインをご利用頂き、誠に有難うございます。 担当の千原です。
今回ご紹介するのは『夕日の撮り方』です。
朝夕は風景写真を撮るうえでのゴールデンタイム、マジックアワーなどと呼ばれ良い作品が撮影できる時間帯です。
夕焼け、雲、空、風の変化を考え作品作りをしましょう。
撮影の設定ポイントは
1、ホワイトバランス
2、露出補正
3、コントラスト
です。
1、ホワイトバランス
オートホワイトバランス(AWB)は、「自動的に白いものを白く記録する様に色温度調整を行う」機能ですので、夕暮れを撮影すると、空の赤みが物足りないことがあります。ホワイトバランス設定を曇りや日陰に設定します。
もう少し専門的にいいますと日の入り時は、オレンジ色の空が特徴的なので、ホワイトバランスをマニュアルで、ケルビン値(色温度の値)7000K~8500Kまで上げることで赤味をさらに増した写真になります。
2.露出補正
露出補正をマイナスにすると空の赤みが強くなり、建物などのシルエットはより暗くなります。カメラに露出を任せると、かなり明るい写真に仕上がってしまいます。
3.コントラスト
コントラストを強めに設定する事で明暗がはっきりし,薄い色の雲や光が浮かび上がりドラマチックな写真に変わります。
撮影モードは明るさの変化に対応できるよう絞り優先モードで撮影しf8~11絞ると太陽の輪郭がはっきりとします。
又、レンズに入ってくる光を抑える減光用フィルター「NDフィルター」もあるといいでしょう。通常はND4かND8でいいでしょう(NDの後ろの数字が大きくなる程フイルターの濃度が濃くなります)。
また、夕焼けでも太陽を直接撮るとイメージセンサーにダメージを与えることになりますので注意が必要です。
もちろんファインダー越しに見ると、目を痛めますのでくれぐれもお気をつけ下さい。
日の入りの直前は刻々と明るさ色味が変わります。状況に合わせて、カメラ設定を変えながら何枚も撮ることをおすすめします。
また日の入り後30分位の間,マジックアワーという綺麗なグラデーションの空になることがあります。
日の入りしてもすぐに帰らず、しばらく空を眺めているのもいいものです。
太陽が沈んだ後は一気にシャッタースピードが遅くなります。
ISO感度を上げてシャッタースピードを速めても対応できなくなるので三脚が必要になります。
「三脚」でカメラを固定し、「レリーズ」でシャッターを切ることでブレを最小限に抑えることができます。
このレリーズですが、最近のWifi搭載機種では各メーカーがリモート撮影出来る「アプリ」を配信している事も有りますので手元にレリーズが無い場合や、レリーズに対応していないカメラでもスマホやタブレットで画面を見ながら「いいタイミングで撮影」も出来ますよ。
朝日や夕日を撮影する際、まず確認しておきたいのが、朝日が昇る時や夕日が落ちる時の「時間」と「方角」です。
インターネットで見た綺麗な夕日の写真も方角の関係で「行ってみたら太陽が全く見えない」なんてこともあります。
そして日の出、日の入りを簡単に確認することができる「日の出日の入りマップ」というインターネットサイトがあります。
日の出日の入りマップ
このサイトで確認することで撮影準備がスムーズに進みます。
それでは作例をご覧ください。
この日の日の入り時刻は18時54分ですが一向に空が焼けてきません。
空が焼けないのでホワイトバランスを31000Kに設定しています。ミラーレスですのでファインダーを覗きながらW/Bをいじって後で確認すると31000Kになっていた感じです(ちなみに昼光色は約5600K)。
ほぼ日の入りの時刻です。今度はケルビン値を7900Kに持って行ったところで青みと赤みもいい具合に乗って来ました。
日の入り後10分、露出補正は0EVですが、カメラの角度で露出は変わりますので体感的には-2EV程度です。
撮影の参考にしていただければ幸いです。 最後までご覧頂き有難うございます。 今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいりますので 引き続き変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。