撮影地情報 レモン社 銀座教会店

撮影地情報:横浜山手西洋館あたり

前回は横浜の海っぺたのエリアをもの凄くざっと山下公園あたりまでご案内いたしましたが、今回はその足で山手界隈へと。本日のオススメは「山手西洋館」です。
旧い西洋式建造物の保存のみならず、ハロウィンやクリスマスから重陽の節句まで、季節にあわせたイベントが多く、何も考えずに散歩がてら行ってみたら結婚式が行われていたなんてこともある、現在も活用されている点が大きな魅力です。

山下公園南端から更に南へ。川を渡ってからは谷戸坂を登るか、フランス山を登るかの選択・・・いずれにせよ登ります。今回はフランス山側で。

  • フランス山
    フランス山には幕末にはフランス海兵隊駐屯地、明治後期にはフランス領事館があり、美しい建造物として名高かったそうなのですが、大正期の関東大震災で倒壊、その後再建されるも不審火で焼失という運命をたどりました。無念。現在はその遺構がわずかに残っている状態です。山下公園の南端から5分強程度で到着できるかと思います。
山手西洋館

PEN-F+パナ12-32(24mm・換算48mm)

遺構脇には、かつて井戸水の汲み上げ用に作られた風車・・・のレプリカ。
ここを通り過ぎるとやがて港が見える丘公園に着きます。神奈川県民的には得意げにご案内差し上げたいところではありますが、実は港の眺望はさほど美しくはないので今回は触れずに・・・

  • 山手111番館
    公園を突っ切ってイングリッシュローズガーデンも抜けると程なく、山手西洋館の「横浜市イギリス館」、「山手111番館」あたりに出ます。山下公園から脇目も振らずに歩いたとして10分足らず程度でしょうか。
山手西洋館

α7+FE35mmF2.8ZE

白壁に赤煉瓦がまぶしいスパニッシュスタイルの建造物で、大正15年の建造です。地階はローズガーデンの一部に面しており、現在は喫茶室として活用されています。

山手西洋館

α7R+FE16-35F4ZA 16mm

○○ほど高く登るなどと申しますが、当然私も二階回廊へ上がってみたいなぁ・・・等々思いつつ登れません。建物の経年劣化のみならず、回廊部分に柱が無い構造の為に回廊見学はレアイベントとなっております。回廊見学ご希望の方は下記を。
山手111番館回廊見学
○毎月第二金曜日(6・12月は除く)AM10:30~10:45/PM14:~14:15

山手西洋館

α7R+FE16-35F4ZA 16mm

山手西洋館

D7100+18-105   時々、季節折々のイベで期間限定ディスプレイが。


外人墓地もそれなりには知名度の高い所ではありますが、外周の植え込みがと~ってもしっかりしている為に写真は撮り難いかと思います。

外国人墓地

α7+Mズミルックス35mmF1.4(2nd)

脇には小さな資料館があり、様々な十字架のパターン等々がざっと説明されおります。

墓地を右手に見つつ歩いてすぐに、「山手234番館」と「エリスマン邸」が道を挟んで向かい合うかのように現れます。個人的に建築物としての魅力は「エリスマン邸」が上かな、と思いますので今回は「エリスマン邸」へ。

  • エリスマン邸
    大正14~15年にかけて建造された(関東大震災後)、シーベルヘグナー商会の横浜支配人的な立場にあったフリッツ・エリスマンさんのお家です。もっとも当時からこの地にあったワケではなく(当初は山手127番地・昭和57年に解体)、平成2年に現在の地に移築再現されました。
山手西洋館

PEN-F+パナ12-32(13mm・換算26mm) クリスマス頃の夕暮れ(閉館直後)

山手西洋館

PEN-F+DGズミルックス15mmF1.7

山手西洋館

D7100+18-105(25mm)

 

  • ベーリックホール
    エリスマン邸のすぐ隣が、イギリスの商人ベリック氏の邸宅として1930年に建築された「ベーリックホール」です。
山手西洋館

PEN-F+パナ12-32(12mm・換算24mm) クリスマス頃の夕暮れ(閉館直後)

山手西洋館

PEN-F+パナ12-32(16mm・換算32mm)

外壁のカラーリングは違いますが、玄関口の三連アーチは先ほどご紹介しました111番館と同じ・・・設計者が同じなものでして。
なかなかに大きな建物だけに、邸内は部屋ごとに様々な表情が楽しめるのが大きな魅力です。

まずは一階入って右手。

山手西洋館

E-M1 MKⅡ+12-40(12mm・換算24mm相当)

ベーリックホール

E-M1 MKⅡ+12-100(12mm・換算24mm)

一階左手側。

山手西洋館

α7+ノクトンクラシック35mmF1.4SC

二階部分は幾つかの部屋に分かれています。

ベーリック

E-M1 MKⅡ+12-40(13mm・換算26mm)

ベーリック

E-M1 MKⅡ+12-40(12mm・換算24mm)

ベーリック

D7100+18-105(24mm)

ベーリック

PEN-F+MZuiko17mmF1.8

 

ベーリックホールを出て右手、フェリス女学院方面を右手に見つつ10分ちょいと歩くと、右に「外交官の家」「ブラフ18番館」を指し示す立て札が現れます。この10分ちょっとの間は石畳風の歩道を上下しながら進みます・・・どうした事か、しばしば犬の落し物に出くわしますので、お足元にはご注意下さいませ。

  • 外交官の家
    明治政府の外交官であった内田さんのお家。明治43年、渋谷は南平台あたりに建築された物が1997年に現在地イタリア山庭園へ移築されました。
外交官の家

α77+16-50(50mm)

外交官の家

PEN-F+パナ12-32(12mm・換算24mm) サンルームにて

外交官の家

PEN-F+DGズミルックス15mm

外交官の家

PEN-F+DGズミルックス15mm(換算30mm)

外交官の家

α7+ノクトンクラシック35mmF1.4SC

外交官の家

PEN-F+DGズミルックス15mm

  • ブラフ18番館
    イタリア山庭園に外交官の家と殆ど隣接して建つのが、ブラフ18番館です。もともとは関東大震災後、山手45番地に建てられたオーストラリア商人の邸宅でしたが、戦後~1991年はカトリック山手教会の司祭館として利用されていました。その後イタリア山庭園に移築され、1993年から一般公開されています。
    設計者等ははっきりしていないようなのですが、外観がまったく違うにも関わらず、邸内のサンルーム等の雰囲気はどこかしら青森の大正浪漫喫茶室さんに似たものがあります。
ブラフ18番館

PEN-F+パナ12-32(18mm・換算36mm)  クリスマス頃の夕暮れ

ブラフ18番

α77+16-50(16mm)

ブラフ18番

k-5+31mm

邸内のピアノには、両側に燭台がしつらえられています。

ブラフ18番

α7+ノクトンクラシック35mmf1.4SC

ブラフ18番

E-M1 MKⅡ+12-100(13mm・換算26mm)

ブラフ18番

α7+ノクトンクラシック35mmF1.4SC

 

これら「山手西洋館」ですが、土足NG・喫煙場所無し・三脚使用不可・商業撮影は事前に申請・許可取得が必要です。
撮影に際しても他のお客様の邪魔にならないよう、また年代物の建物・展示物を傷めないようによく注意しましょう。
あれやこれやと魅力的な椅子に沢山出会えますが、座ってはいけません!
又、使ってはいけないトイレと使って良いトイレがありますので・・・多分その辺は間違えないとは思いますが・・・

山手西洋館(入館無料)
休館日
山手111番館・エリスマン邸・ベーリックホール・ブラフ18番館⇒第二水曜日
横浜市イギリス館・山手234番館・外交官の家⇒第四水曜日
いずれも祝日に該当する場合は翌日休館。他、年末年始休館。
開館時間 9:30~17:30(7・8月は18:00まで)

 

 

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