こんにちは。レモン社新宿店にてカメラの買取を担当しています、みなみと申します。
需要があるのか悩ましいですが、前回に引き続きましてニコンFマウントレンズの見分け方、オートフォーカス編をやってみたいと思います。
前回のニコンFマウントの種類より抜粋
オートフォーカスレンズ(以下AFレンズ)では
- AiAFニッコールレンズ
- Dタイプ AiAFニッコールレンズ
- GタイプAFニッコールレンズ
に大きく分かれます。
と記載致しましたが、実はもう一種類、EタイプAFニッコールレンズがございます。
こちらが最新の方式(先日発表されたフルサイズミラーレス用規格Zマウントを除く)でして、こちらについても記載するようにします。
Fマウントレンズ(AFレンズ)の見分け方
では早速いってみます。
①Ai AFレンズの見分け方
まずはいつもどおり画像から
前回マニュアルフォーカスでご紹介したAi-Sレンズに似ています。
・カニ爪(露出計連動爪)がありません。
※有料で爪装着改造を施しているものが一部ございます(以前はニコンサービスセンターで有料改造を行っておりました。)
・絞り値を操作するリングがあります。
・レンズ名の表記にAFと記載されている(単純ですが見分けやすい)
絞りリングがあり、レンズ名にAFが記載されている、あたりで見分けていただくのが無難です。
②DタイプAi AFレンズの見分け方
こちらもまずは画像。
まずDタイプのDはDistance(距離)を表しています。
※前回に引き続き ニッコールテクノロジー様を参考にさせて頂いています。
言ってしまうと、被写体までの距離情報をカメラボディーに伝達できる機能を持ったレンズ、のうちレンズ本体に絞りリングを持つレンズ、がDタイプ Ai AFレンズとなります。
写りに違いがあるのか、というと私の眼には分かりませんしレンズ構成などに違いはほとんどありません。
この機能、AF精度向上もですがスピードライトを使用しての撮影時、距離情報をレンズ→カメラ→スピードライトの間で行い、それ以前までのTTL調光より精度の高い調光が可能にする要素が大きかったそうです。
肝心の見分け方ですが、マウント周りを見ただけでは正直わかりません(笑)
・カニ爪(露出計連動爪)がありません。
※有料で爪装着改造を施しているものが一部ございます。
・絞り値を操作するリングがあります。
・レンズ名の表記にAFと記載されている。
ここまでは全くAi AFレンズと同じです。
じゃあ見分ける方法はないのか!、というとあります。
画像の②のようにレンズ名にDと記載されていればDタイプレンズです。
……次いきましょう。
③Gタイプ AFレンズの見分け方
現在最も普及しているのでは?と思われるシリーズで、なじみ深い方も多いと思います。
レンズ本体に絞りリングがなく、ボディー側から機械的に絞り制御を行うレンズがGタイプAFレンズです。
・レンズ本体に絞りリングがありません。
・レンズ名にGの表記があります。
・マウント部に絞りを機械的に制御するレバーがあります。
ポイントとしては、絞りリングがなく、マウント部にレバーがあるレンズということになります。
このレンズの登場により、AI方式だけでなく非AI機との露出計連動、絞り操作が出来なくなるという「ニコンFマウントの互換性」が無くなりました。
ただ、無くなっただけではなく、従前この絞りリングの存在で機構的隙間が無く「レンズ内モーター搭載、手ぶれ補正機構」の搭載が取り払われた事で、一気にレンズ改変や新製に繋がったという面もあります。
そして、このレバーの有無が、最新のEタイプAFニッコールとの違いです。
番外編 EタイプAFニッコールの見分け方
ボディー側から電気信号により絞り制御を行うレンズがEタイプAFニッコールレンズです。
やっと・・・やっと完全自動化を果たせました。
・レンズ本体に絞りリングがありません。
・マウント部の絞りを機械的に操作するレバーがありません。
他社製のニコンFマウントレンズでも、似たような見分け方ができます。
また、マウントアダプターを使用して他社製のカメラボディにて使用する場合も、対応したマウントアダプターを使用しないと、そもそも装着ができない、などの問題が発生する場合がございます、ご注意ください。
ざっくりですが以上です。
今回はニコンFマウントのオートフォーカスレンズの見分け方をご紹介させていただきました。
この頃はAFの技術革新と「デジタル機」の登場で大きくシステムが変更された時代、互換性も大きく変更されております。
互換情報はニコンホームページやカタログにも記載されておりますが、「このレンズ持ってるカメラでも使えるのかなー?」とお店で気になれば、お気軽にスタッフにお尋ねください。
それでは本日はこのへんで。