こんにちは。 カメラ担当の池田です。
早いもので、もう9月!
いよいよ秋の撮影シーズンに突入です。
秋の代表的な被写体と言えば、彼岸花、コスモス、雲海、そしてクライマックスは紅葉といった感じでしょうか・・・。
上記以外で、個人的に好きな被写体があります。
それは秋の田んぼ、棚田です。
田んぼの見頃は2回あり、1回目は田植えの頃。そしてもう1回が稲刈りの頃です。
稲刈りの頃は、稲穂は黄色の色づき秋の到来を感じさせてくれます。
また今回ご紹介させていただく但馬地方の田んぼでは、稲木に刈り取った稲を架ける「稲木干し」や「稲架掛け(はざかけ)」が多くあり、日本の原風景を見ることができます。
それでは、兵庫県北部但馬地方の棚田をご紹介したいと思います。
但馬地方には、日本の棚田百選に選ばれた棚田もあり、それ以外にもたくさんの名もなき棚田が点在いたします。その中から代表的な棚田をご紹介いたします。
①香美町小代区 うへ山の棚田
日本の棚田百選にも選ばれています。規模は小さいのですが、山に囲まれた絶好のロケーション。田んぼのカタチが美しく多くのカメラマンが訪れる有名撮影スポットです。
この棚田では、稲架掛けを見ることができます。
この棚田では、道路上から少し見下ろして撮影することが基本となります。背景の山々を入れてフレーミングしたり、棚田のカタチの美しい所を切り取って撮影したりと、バリエーション豊かに撮影できますので、広角から望遠レンズまで用意しておくと良いでしょう。
わずかですが、田んぼと同じレベルで撮影することもできます。くれぐれも棚田の中には入らないようにしてください。
②養父市 別宮の棚田
スキーで有名なハチ高原の近くにある棚田。標高700mの位置にあり、正面には兵庫県最高峰の山「氷ノ山」を望むことができます。
この写真では、雨と霧の影響ではっきり見えませんが、背後にうっすらと見えるのが氷ノ山です。
ここは日本の棚田百選には選ばれていないものの、スケールは大きく景観も素晴らしい棚田です。ここへは何度も撮影に行ってますが「稲架掛け」見たことがありません。
でも、一見の価値ありの棚田ですので、一度訪れてみてください。
ちなみに、ここの田植えの頃の写真がこちらです。
早朝に撮影した1枚です。最近では、田植えの時期になると、星と棚田を絡めて撮影する人が増えているようです。
③香美町村岡区 西ヶ岡の棚田
棚田百選にも選ばれた棚田です。等高線上に美しく湾曲し、馬蹄形の田んぼは圧巻です。私が訪れた時は稲刈りが終わった後で、わずかに稲架掛けが残っていた程度でした。
またこの棚田も、田植えの頃も美しく、棚田と夕陽を絡めて撮影することができるスポットでもあります。
棚田の畦道には、わずかですが彼岸花が咲きます。ただ彼岸花の咲く時期には、写真のように稲刈りが終わっている可能性が高いです。
以上、撮影の参考になりましたでしょうか。
棚田を撮影する上で大切な稲刈りの時期ですが、例年ですと9月初旬から中旬に稲刈りが始まるようです。今がまさにその時期なのです。
今回、ご紹介しました棚田以外にも撮影ポイントはありますので、車を走らせながら自分なりのポイントを探すのも楽しいかと思います。
稲架掛けは年々、減少傾向にあるようです。作例写真は今年撮影したものではございませんので、撮影に行っても同じ場所に稲架掛け等があるとは限りません。予めご了承くださいませ。
稲刈りの状況等は、各観光協会へお問い合わせすると良いでしょう。
但馬地方へのアクセス
車が便利。大阪からですと、中国自動車道から舞鶴自動車道に入り、春日インターからは北近畿豊岡道を利用。八鹿・氷ノ山出口で降り、国道9号線を走り各棚田へ。
ゆっくり走って2時間半程度です。
今回ご紹介しました3つの棚田は、1日で巡ることができます。
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで