モンブランは創業となる1906年から3年の開発期間を経て1909年に発売されたルージュ&ノワールのルーツを引継ぎ、創業110周年となった2016年に現代的に進化しモダンでもありヴィンテージ感たっぷりの万年筆として蘇ったのが今回、紹介するヘリテイジコレクション ルージュ&ノワール スペシャルエディションのブラックです。
限定数はありませんがこれが元箱です
現在はインク瓶にペン先を付けインクを吸入しますが、1909年当時はそれまでに無かった筆記の際にペン先を逐一インクに浸す必要があった為、この機能は当時、高く評価されたそうです。
また、モンブランでは1920年代から人気があった蛇をモチーフにした作家シリーズのアガサ・クリスティが1993年の限定品で発売されましたが、こちらもいまだに人気があり、コンディションが良いと中古相場は10万円以上で現在でも販売されています。
キヤップの刻印はもちろん旧ロゴマーク
このルージュ&ノワールにも、もちろん拘りがあり、特徴的なスネーククリップは特別な合金金属をエイジング加工され、キヤップとボディは伝統的なブラックのハードラバー製です。これは20世紀初頭に作られた最初の万年筆と同じ素材なのです。
更にキャップトップを赤くし、サイドにはヴィンテージなロゴが刻印され、よりノスタルジックに復刻されています。
キヤップトップの赤が映えます
そしてペン先ですが、限定品は大抵が18Kだったのですが、今回は現物を手にして初めて14Kだということに気が付きました。(1906本の限定品は18K)ですが、何故か146の現行品の14Kよりしなやかです。
実際、試し書きをしても18Kかと思うほどしなやかなペン先でした。また、この万年筆は仕様上キャップを尻軸に挿す事ができませんが、重さのバランスは非常に良く、個人的には145よりも細い胴軸が心地の良いペンでした!
外観は残念らがら、元オーナーが尻軸にキャップをしたようなスレがわずかに確認できます。
という事で、限定品としてはそう高価でもなく、早くも中古市場では希少となりつつあるペンを今回はオススメ致します!!
一番下は146ではなく145です!!
【仕様その他】
メーカー製品番号:114722
ペン先:14K
文字幅:M(中字)
インク吸入:ピストンフィラー式
長さ:約136,5mm(筆記時:約126mm)
※キャップは後ろに挿せません
胴軸径:約10,5mm
重さ:約35g
中古品ランク:AB
付属品:元箱、冊子/取説
発売当時定価:¥80,000+消費税
レモン社中古価格:¥54,000-(税込)
この中古品はカメラのナニワ・オンラインショップからもお求めいただけます。
グループPLUコード:2111012152828
在庫はレモン社銀座店のものです(2018年9月30日現在)
担当:カラサキ