中古レンズの入荷案内です。
今回、ご紹介するのはコニカのライカMマウント互換でMヘキサノン90mm F2.8です。
本レンズはコニカ ヘキサーRF用の交換レンズとして発売されました。ヘキサーRFは絞り優先オートを搭載していましたので、マニュアル露出機のライカに比べて露出の決定に要する時間が短く、手軽に撮影出来るカメラとして人気を博しました。
中望遠の90mmはポートレートや街角風景を切り取るのに適していると思います。現在は大口径ブームで広角レンズでもF1.4やF1.2の時代になっていますので、開放F2.8は暗く感じるのではないでしょうか。
1、商品情報
- 商品名:コニカ Mヘキサノン 90/2.8
- 商品コード:2111012151401
- 付属品:FRキャップ、フィルター(プロテクター46mm)
- ランク:AB(ヘリコイドのターレットに所々スレ有、レンズ内に細かいチリ有)
- 販売価格:60,000円(税込)※2018/09/29現在
2、実写
今回はソニーα7IRで実写致しました。
レンジファインダー用の交換レンズは寄れませんが、中望遠レンズである90mmは一眼レフ用と遜色ない最短撮影距離になります。最短撮影距離は1mmになります。
暗部の色の濁りは少な目でシャープでコントラストが高い描写をしてくれます。
「2」にピントを合わせて撮影しましたが、中望遠レンズならではの形を残したままの後ボケを示してくれました。
絞りを1段絞ったF5.6の撮影ですが、照明の違いは無視できませんが黒も締まって引き締まった画像になります。無難に撮影するならF5.6以降ではないでしょうか。
F5.6は最短に近い被写体でしたが遠景はF8まで絞ると細部まで描写されます。
3、商品仕様
- レンズ構成:4群5枚
- 撮影範囲:∞~1m
- 絞り:2.8~22
- 絞り羽根:10枚
- フィルター径:46mm
- 寸法:φ55X69mm
- 重量:330g
4、感想
フィルム時代のレンズでコニカ ヘキサーRF用の中望遠レンズとして発売され、他にも28mm、50mmがあり3本共に評価の高いレンズでした。
但し、レンジファインダーでの90mmは一眼レフの90mmよりもピント合わせが難しいのが難点で購入を控えられた方もいらっしゃいました。しかしながらミラーレス機の登場で中望遠レンズも表現の一つとして使用される方々が増えました。
中望遠レンズの中では推しレンズです。クセがなくメリハリのある描写は使い道が広く、しかも小さくて軽い、これが何より大切です。
以上です。
担当:いりえ