さて、久々に珍品を・・・
コーワSW!!
「コーワ?『キャベジン』とか『ウナ』とか出してる『コーワ』やったら知ってるけど・・・」という方もおられるでしょうが、その「コーワ」が以前手がけていたカメラ。
今でも医療用始め光学機器、特に双眼鏡やスポッティングスコープでは「プロミナー」シリーズで高い評価を得ているメーカー、カメラ事業からは1978年に撤退(近年カメラ用交換レンズ市場には復活しました)。
今回紹介のSW以外にも66判レンズ交換式の「KOWA SIX」やレンズシャッター式一眼レフ「KOWA SE」シリーズなど独創的なカメラを展開していたのですが、その中でもこの「SW」は当時としては「超広角」の部類に入る28mmレンズを搭載したカメラ。
特徴的なのはファインダ、通常なら広視野角を確保する為には逆ガリレオ式でも構成群が増えたり、歪みを無くす為に大型化と高コスト化してしまう部分を「ケプラー式」(コーワでは「スペリオ式」と呼称)、倍率0.4倍と見えと低コスト化を実現。
写りも「広角レンズを買う金額でカメラが買える」とうたっただけあってなかなかのもの(そういえばGR-1もそう言ってましたねえ。あちらは大ヒットしましたが・・・)。その代わりと言っては何ですが距離計無しの目測のみ、露出計も無しというストイックな側面もありますが、「そのシンプルさがかえって今なお元気に生きている個体がある」とも言えるかもしれません。
生産台数自体も少々特殊な部類に入ったからか少なく、お目にかかる機会も少ない(ブラックはなおのこと珍品)一台、いかがでしょう?。
お値段は税込79800円です。