みなさまこんにちは!
いよいよ秋らしい気候になって参りましてみなさまの写欲もほどよく「ふつふつ」と煮えておられるころと推察いたしますがいかがでしょうか?
空が高く見える(青空が濃く見える)秋は風景写真の撮影には絶好の機会です。
夏とはまた違ったコントラストがくっきり表現できるこの時期にぜひ高画質レンズをお供に風景撮影に出掛けましょう、ということで今回は撮影機材のご紹介。話題の高画質レンズ「キヤノンEF70-200/2.8L IS III USM」でございます。70mmから200mmはみなさまもよくご使用になる焦点距離かと思います。ポートレートや風景撮影がお好きな方にはぜひお使いいただきたい1本です。それでは作例をご覧いただきましょう。結果は驚きの連続でした!
【撮影地】近鉄澱川橋梁周辺 京阪観月橋駅より徒歩5分。
〇近鉄京都線の桃山御陵前ー向島間の宇治川に架かる巨大トラス橋。橋脚が設けられていない珍しい鉄橋で、単独のトラス桁としては日本最大級。1928年に架橋されて以来電車の軽量化もあって改良の必要もなく、ほぼ原形を留めた形で使用されている。2001年に国指定登録有形文化財に指定。
〇70mm端 周辺描写と発色の良さに驚愕!
夕暮れ時の撮影が難しい時間帯ですが、鉄骨や河岸の草等の細かい描写までくっきりと写り込んでくれています。また空のグラデーションも画像周辺まで美しく表現されており、暗部・明部とも黒くつぶれしまう、または白く飛んでしまうという現象も見られません。この1枚でもその実力が見て取れますね!ただ…写真が少々傾いております(泣)ご了承くださいませ。
リベットのひとつひとつや鉄骨の影に注目すると描写力の高さがよく表現されています。特に斜光によるリベットの影もくっきりと表現されており、非常に立体感のある表現が可能です。作例では絞り込んでいるので人工物の質感が強調されている表現となっております。
〇200mm端 ぼけ味と高いコントラストに驚愕!
高いコントラストを絞り開放でぼかすとどうしても色のにじみ等が気になる場合が多いように思います。しかしこのレンズについては前・後いずれのぼけ味も大変自然で美しく、静止画ならではの時間が止まったような絵創りが可能です。合焦している箇所がおそろしく解像されているが故、ぼかした箇所との違いがより鮮明に見えますね。この作例では手前の橋脚にピントを合わせています。前後のぼけ味と圧縮効果も手伝ってミニチュアっぽい表現もこのレンズなら可能です。
モデルさんの顔に雑草がかかってしまいまして作品としてはよくありませんが…、レンズの解像力を確認いただくには最適かと思います。毛並みやコンクリート部分の質感表現力は驚愕レベルと言えます。高い手振れ補正効果との組み合わせで実現した描写力はハードな使用環境が多いプロ写真家やハイアマチュアの要求を高いレベルで満たしてくれます。
〇逆光時の解像力に驚愕!
逆光時にどこまで解像できるかテストです。キヤノンもこのレンズでは逆光時のフレア・ゴーストの抑制の為に新たにコーティング技術「ASC」を採用とうたっておりますがあえて一番厳しい条件「真正面に斜光の太陽」をおいて撮ってみました。光源の中心はさすがに露出の加減もあって電線は見えていませんが、ポイントはフレアはほとんど目立たないレベル!
まさに驚愕!すごいぜっ「ASC」!
さらに光源周辺の細かい描写もにじみやつぶれがほとんど見られず、これは肉眼では確認できない世界と言えますね!
〇【まとめ】世界最高レベルの描写力をぜひ手に入れましょう!
EF70-200/2.8シリーズといえば、いずれの世代もその時代の最高峰レベルの画質を誇るレンズでした。今回の後継機種もズーム全域においてシャープで高い解像力を実現しており、ハイレベルなカメラマンの期待に十分応えてくれそうです。ちょっと大型で持ち運びが大変かな…と鋭意検討中のみなさま、このレンズでなければ撮影できない絵があります。おすすめですよ!
〇最後に少々鉄分を…(笑)
担当:やませ
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