今回はソニー「SONY FE85/F1.4 GM [SEL85F14GM]」についての商品レビューをお届け致します。
GMという名にふさわしい圧倒的な解像力と美しいボケ
高い設計基準で作られた「G Master」
圧倒的な解像力と美しいボケで見る者を圧倒する表現力です。
ED(特殊低分散)ガラスを3枚使用しているため色収差を大幅に抑えてくれます。また、レンズコーティングもソニー独自の技術である「ナノARコーティング」を使用しており、逆光時のフレアやゴーストを抑える事が出来ます。
ここからテスト撮影を掲載いたしますのでご参考ください。
※掲載用に画質を落としております。
※ボディはSONY α7III ILCE-7M3を使用しております。
石と水の境界にピントを合わせております。手前のボケは柔らかく馴染むようにボケていますが、ピント部分はしっかりと解像をしています。水中の微妙な透き通った色味も表現されております。
真正面に太陽を見据えての厳しい撮影条件ですが、ナノARコーティングのお陰かフレアもゴーストも出ておりません。
グラデーションや薄い雲の描写もしっかりと出ています。
F1.4通しなので暗い場所や夜の撮影で使いたくなります。
人差し指にピントを合わせていて、人差し指の水滴はしっかりと描写されておりますが、すぐ後ろの中指・薬指の水滴は柔らかくボケています。
後ろのライトも柔らかな丸ボケです。
秋の夜を感じさせる風物詩
小さくて分かり辛いのですが、提灯下のアルミに包まれた焼き芋があります。そのアルミのテカリやシワシワの質感が何ともいえないんです。
絞るとキレイにピシッと写真が締まります。
絞っても開放してもどちらも素晴らしい描写です。
使用感
重量が820gとズッシリとした重みを感じます。が、その分レンズ構成やAFの高精度・静音性が素晴らしいので目をつむります。
上記にも記載しておりますが、何より解像力の高さが素晴らしいです。細かな波の凹凸やゴツゴツとした岩の質感、葉っぱ一枚一枚もしっかりと描写してくれてレンズ性能に驚かされます。
絞り羽根はαレンズとして初めて採用された11枚で自然な円形絞りが可能で、美しいボケが実現されております。
絞りリングはクリックのON・OFFの切り替えスイッチが付いており、スチール撮影ではONにして、動画撮影は音が出ない様にOFFにする事が可能です。
主な仕様
レンズ構成 (群-枚)・・・8-11
開放絞り (F値) ・・・1.4
最小絞り (F値)・・・16
絞り羽根 (枚)・・・11
最短撮影距離 (m)・・・AF時 0.85,・MF時 0.8
最大撮影倍率 (倍)・・・0.12
フィルター径 (mm)・・・77
外形寸法 最大径x長さ (mm)・・・89.5x107.5
質量 約 (g)・・・820
担当:88