今回はソニーのEマウントレンズ(APS-Cフォーマット)の中から
コンパクトで高倍率ズームとなるE18-135/3.5-5.6OSSを紹介いたします。
特長
35mm換算で約27mm~202.5mmと、ワイドもテレ端もこれ1本でほとんどがカバーできる優れた7.5倍で、オールラウンドで活躍するズームレンズです。
また、非球面レンズを採用した新規光学設計、2枚のEDガラスの効果的配置で色収差を補正、AF駆動を高精度にするリニアモーターの採用、レンズ内光学式手ブレ補正を内蔵、円形絞りの採用にて美しいボケを表現、そして最短撮影距離が0.45m…などです。
撮影当日に、初めて使うボディの取説を確認しながら家の窓から空を見てみると、雲がいつもと違う不思議な雲だったので、これを撮ってみました。すると明らかに雲の周辺に色気を感じたのですが、このような雲の滝のようにも見える絵となりました。
試写
この日は昼過ぎから、数年ぶりとなる浅草周辺を歩いてみました。
するとこの辺りも平日は外国人の観光地となっていました。おそらく銀座よりも外国人率が高く、日本語以上に外国語が耳に入ってくる感覚です!!
カメラの設定は絞り優先でオートWB、オートISOです(露出補正+1/3前後あり)
現在のスカイツリーが建設されていた頃には定点観測的撮影で、よく足を運びましたが、すぐ近くの雷門に行ったのは数十年ぶりです。
まず、雷門を撮り、底にある龍の削り物を撮影していると、いつの間にか同じアングルを撮影する人が周辺に…
F3.5開放絞り 1/1000 ISO400
この提灯にある龍の削り物は有名かと思いますが、改めて見てみると素晴らしい彫刻です。そしてこの木目のシャドウ部ディティールは拡大してもキッチリ描写されています。
また、雷門の目の前に浅草観光センターという近代的な建築物もあり、下から見上げると不安定に見えますが、展望フロアでは以前になかった風景がありました。
上に行く前に地上から1カット。これも広角側でしたが、周辺画像の描写は落ちません。
とにかく予想を上回る解像力でした。と、いう事でまた雷門を潜ります。
開放絞りの後は最短距離で撮ってみました。
そして最後は逆光の状況にて撮りました。フレアがアクセントになっています。
結果
帰宅後に確認をしていると、発色も見た目に近く、全体的に自然でおちついていていました。
デジカメでは以前は赤のトーン諧調が再現が難しく、何度も想定外の発色となった経験が頭にありましたが、今回は雷門をはじめ赤色が入ったカットが多い中、特に調整はしなくても、この赤色の諧調は予想以上に良好でした。
そして、軽量コンパクトで操作感も良く、APS-Cの高倍率レンズとしてはとても細かい解像力、またワイド端、テレ端でも描写力は落ちませんでした。これだけ便利だと、もし単焦点レンズを同時に持ち歩いたとしてもレンズ交換が苦になりそうです!?
ソニーのαといえば7シリーズの登場により今やフルサイズが主流となっている感がありますが、優れた撮影能力、解像性能をもつレンズがラインアップされたAPS-Cサイズの生産を続けていただきたいと思います!
仕様、他
型名:SEL18135
レンズマウント:ソニーEマウント
焦点距離:18-135mm(35mm換算約27-202.5mm)
最短撮影距離:0.45m
手ブレ補正:レンズ内手ブレ補正方式
フィルター径:55mm
外形寸法 最大径×長さ:約67.2×88mm
重さ:325g
メーカー希望小売価格:80,000円(税別)
※こちらはカメラのナニワ・オンラインショップからもお求めいただけます。
担当:カラサキ