皆さん こんにちは。
心斎橋本店カメラ担当 愛猫を毎日撮影するのが日課の見崎です。
今回のレンズ使用レビューは、smc PENTAX FA50mm f1.4です。
こちらのレンズが発売されたのは1991年(平成3年)。
その頃のペンタックスのボディと言えば、Z-1、 Z-5など、“フィルムオートフォーカス一眼レフの第2世代”にあたります。
交換レンズはボディと比較してモデルチェンジのスパンが長く、10年以上もマイナーチェンジすらしない製品もざらにありますが、発売してから27年も現行商品として扱われているオートフォーカスレンズは他社を見ても極めて稀です(同時期生まれで今で残っているAFレンズといえばキヤノンのEF100mm f2くらいでしょうか。ちょっと前まではキヤノンで80年代生まれもラインナップに残ってたのですが・・・。)
それでは、使用レビューのお供をしてくれるボディを紹介しましょう。
今回は、ペンタックスK-5です。
2010年(平成22年)発売で、光学ファインダーの視野率100パーセント、外装部品の繋ぎ目、釦の隙間にはシーリングを施してある防塵防滴仕様。
シャッター幕は、メカニカルシャッターで最速1/8000秒 連写速度も7コマ/秒など、自社の後継機種のみならず、他社の一眼レフと比較しても遜色のないスペックをしています。
尚、ペンタックスK-5のイメージセンサーの大きさはAPS-Cサイズを採用していますので、 レビューのFA50mm f1.4を装着したときの焦点距離は、35mmフィルム換算で約76.5mmと中望遠レンズ相当になります。
点光源があると多角形のボケになります
現在では各メーカー共、絞り羽根の形は“円形絞り”になるようなスペックが多くなって来ておりますが、 1990年代の交換レンズで円形絞りと言えば、ミノルタのAマウント(現在のソニー Aマウントに当たる)ぐらいしかありませんでした。
上記サンプルのように点光源が八角形にボケるのも、表現方法の一つにあげても良いかもしれませんね。
開放絞りf1.4だと解像力はとっても甘い
開放絞りf1.4だと被写体がふわっとしてしまうので、建物や製品等の記録撮影には厳しいですが、 猫などの毛並みを柔らかく表現したいときは便利ですよ。
f2.8くらいからf5.6くらいまで絞ってしまえば、コントラストも解像度も増してきて、 単焦点レンズらしいしっかりした描写にはなります。
オートフォーカスは、ボディ内にあるモーターで駆動。
フィルムカメラ時代に発売された製品なのでオートフォーカスの駆動方法も旧式になります。
当時、レンズ内にモーターを装着していたのは、EOS Kiss等に使用するキヤノンEFレンズだけでした。
もちろん、当時のニコンもレンズ内モーターの“AF-Sレンズ”も存在していません(あっ、AI AF80mm f2.8Sというレンズ内モーターレンズもありましたが、あれはF3AF用でしたので・・・)。
その旧式の方法のおかげで、ペンタックス初期のデジタル一眼レフ(ist D~K100D)でもオートフォーカスが使えます。
超高性能 高解像度レンズが当たり前の時代に、取り立てて紹介できるスペックがあるとは言いにくいです。
しかしながら、ペンタックスの交換レンズマウント“バヨネットKマウント”か1975年(昭和50年)に誕生してから43年。
43年のうち27年間も毎年、レンズカタログに現行商品として堂々とラインアップされるということは、“仁者無敵”と呼びたくなります。
2016年(平成28年)には、ペンタックスファン待望のフルサイズ一眼レフK-1が登場したことで、smc PENTAX FA50mm f1.4がさらに活躍できる機会が増えました。
ぜひこの機会にsmc PENTAX FA50mm f1.4で撮影してみませんか。
カメラのナニワ心斎橋本店では、ペンタックス製品の新品は勿論、中古のデジタルカメラ 交換レンズ フィルムカメラも取り扱いをしています。
皆様、お誘いあわせの上、ご来店くださいませ。
モデル協力/
見崎家の愛猫 アリアちゃん ズマロンくん ライちゃん RICOくん EYEちゃん