今回はキヤノン「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」についての商品レビューをお届け致します。
EOS6Dシリーズのキットレンズでおなじみのレンズ、同じ焦点距離でF値通し4のLレンズがありますので一見「普及型か?」と思われがち、果たして「本当に普及型なのか?」「上位に匹敵するお値打ちレンズなのか?」少し掘り下げて行きたいと思います。
高画質で軽量ながら高いコストパフォーマンスを実現させたレンズ
スペック上見ますと、まず重量は約525gとEF24-105mm F4.0 IS IIより3割以上も軽量。
まあ、鏡胴の素材やレンズの構成、何より開放値F4と5.6との違いもありますのでこの点は充分軽量化の余地も考えられますが、マウント部分は金属と「軽量化」と言いながらも「耐久性」の求められる部分は抜かりが無いのはさすが。
光学面では非球面レンズ2枚と※UDレンズ1枚を使用し、コンパクトで高いコストパフォーマンスを実現しております。更にフルサイズ機の高画質な撮影にも対応。
また、STMモーターによる静かでスムーズなオートフォーカスと手ブレ補正も搭載。
※写真の色にじみを効率的に除去し、コンパクトなレンズ設計を可能にしたレンズ。
LレンズシリーズにもこのUDレンズは搭載されているとあって、それだけでもこのレンズなかなかに贅沢な一本!
さすがにLレンズはUDレンズ以外にも様々な画質向上に応えるレンズ搭載や、防塵防滴性、鏡胴の耐久性向上といった設計をしておりますので、それ以上のものになりますが、お値段も・・・。
でも、はっきり言ってこのEF24-105mm F3.5-5.6 IS STMお値段以上の働きを充分にしてくれます!!
ここからテスト撮影を掲載いたしますのでご参考ください。
※掲載用に画質を落としております。
※ボディはEOS 5D Mark IVを使用しております。
広角24mmでの開放撮影です。
どんよりとした日でしたが、色合いはしっかりと表現されており、花や葉っぱのピント面はしっかりと描写されており、後ろのボケ感も柔らかく自然に出ております。
逆光での撮影。
薄く曇っていたという事もありますが、フレアやゴーストは見当たりません。
絞りF5.6であれば細かいリベット部分までピシッと締まった写真に仕上がります。
弱い光が反射して湿ったように光る質感も良い感じに描写されております。
使用感
軽量化を謳っている通り、重さはさほど気にならずに撮影に臨めました。
ピントはSTMのお陰でしっかり早く合焦してくれるのでサクサクシャッターを切れます。また、この日は曇りで普段より暗くなるのが早かったですが、手ブレ補正のお陰で大変助かりました。
レンズ自体は変な癖が無く素直に写り、可もなく不可もなくといった印象です。
このお値段でここまでの写りで24mm-105mmと、使い勝手の良い画角なのでカメラに付けっ放しになるレンズかと思います。
主な仕様
レンズ構成 (群-枚)・・・13-17
開放絞り (F値) ・・・3.5-5.6
最小絞り (F値)・・・22-36
絞り羽根 (枚)・・・7枚
最短撮影距離 (m)・・・0.4m
最大撮影倍率 (倍)・・・0.3(105mm時)
フィルター径 (mm)・・・77
外形寸法 最大径x長さ (mm)・・・83.4x104
質量 約 (g)・・・525g
手ブレ補正効果・・・4.0段分
担当:88