今回はマイクロフォーサーズ用標準ズーム、パナソニック「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」をご紹介いたします。
換算24mm~120mm相当の画角を持ちながらも重量約210gと、小型軽量が大きな魅力のレンズです。
オリンパスのレンズと比較するに、12-50mm(生産完了品)よりも全長は短く(重量はほぼ同じ)12-40mmPROよりも安く軽く望遠域が長く、それでいて防塵防滴構造と云うオリンパスユーザーの私から見てもちょっと気になる存在です。あ、パナライカの12-60mmは「ちょっと」お高いので比較対象から外していますので悪しからず。
今回はレンズ側手ブレ補正優先設定でE-M1 MkIIの装着して撮影に臨みましたが・・・普段は12-40mmをメインで装着しているE-M1 MkIIですが、明らかに軽い!12-40mmとの重量差は約170gなのですが、装備も気分も軽いのは撮影を楽しくしてくれる条件の一つではないでしょうか?
●望遠側
最短撮影距離は広角側0.2m/望遠側0.25mと、十分楽しめるスペックです。
そこそこ絞ってはいますが、思ったよりも柔らかい性格のようです。
肉眼では港湾信号標識は「F」を表していましたが、EVFを覗くと細かい明滅が見て取られ、数回レリーズして「比較的Fっぽく写っていた」カットです・・・
望遠端で開放から1段絞っていますが、やっぱり柔らかいですねぇ。普段オリンパスのキレっきれな描写に慣れているとかなり個性的に感じます。
●広角側
それでも広角側はキレっきれかな・・・と思いきや、どっこい広角側も柔らかかったりします。
柔らかいと云うか、ちょっと甘目かも知れないですね。
●中間域
それでは中間域はどうなってる?何となく想像できてますが。
晩秋の夕日と相まって、こんな柔らかさでも良いのかもな・・・などと、ちょっとずつ感化され始めています。あまりソリッドでは無い描写がお好みであれば、十分オススメできるかと思います。
日没直前のシチュエーションですが、今度はなかなかAFが決まらずちょっと苦労しました。
日没後の遠景は明暗差のあるポイントでもかなりの確率でAFを外してしまいましたが、ちょっとした照明のもとでの近景/スナップなら十分対応出来るようです(補助光無し)。
●改めて望遠側、更に倍♪
フと目を遣れば、ベイブリッジの向こうからお月様がお出ましです。
換算120mm相当では月を狙うには短過ぎますが、月のある風景なら何とか・・・かと挑戦してみました。
ちょっと遠いかな・・・と思いつつ、必殺「デジタルテレコン」を併用すると・・・
偶然にも、お月様を飛行機が過っている・・・だと?取り敢えず、気になったら撮っておくもんですね。
正直な話、画質的にはオリンパスの12-40PROにまるで及びませんが、もしも貴方が旅に出る・散歩に出るなりする際に。170g程度の差ではありますが、ちょいとだけ考えていただければと思います。
撮影した画像そのものが一番大事なのか、旅やお散歩自体がこの上なく大事なのか?
小型軽量こそ正義!
と思われる方には是非ともオススメのLUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.でした。
パナソニック LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.
レンズ構成:9群11枚(非球面x3・EDx1)
絞り構成:7枚羽根円形絞り
最短撮影距離:ワイド/0.2m・テレ/0.25m
フィルターサイズ:φ58mm
寸法:φ66×71mm
重量:約210g
お問合わせはレモン社
又はナニワグループオンラインまでどうぞ