皆さま こんにちは。
心斎橋本店 カメラ担当 毎日、愛猫の視線を意識しながら味噌汁を飲む見崎です。
毎月、猫撮影レビューをご覧いただきありがとうございます。
今回も皆さまへ可愛い猫写真を通して、交換レンズ選びの参考になるブログを書かせていただきます。
早速ですが、ニコンの現行品の50mm標準レンズと聞かれたら、全てお答えできるでしょうか。
ニコンのニッコールレンズ総合カタログをもとに書き出してみると、
1. AiAF Nikkor 50mm f/1.4D (絞り環付き AFレンズ)
2. AIAF Nikkor 50mm f/1.8D (絞り環付き AFレンズ)
3. AF-S Nikkor 50mm f/1.4G (絞り環無し AFレンズ)
4. AF-S Nikkor 50mm f/1.8G (絞り環無し AFレンズ)
5. Ai Nikkor 50mm f/1.2S (MFレンズ)
6. Ai Nikkor 50mm f/1.4S (MFレンズ)
以上6種類あります。
今回、使用レビューの登場するのは、フィルムオートフォーカス一眼レフカメラ時代から小改良を積み重ねてきた2. AIAF Nikkor 50mm f/1.8Dの前モデルAIAF Nikkor 50mm f/1.8です。
このレンズは、3.と4.のAF-S Gタイプレンズと異なり、レンズ内モーターを搭載していない機種になります。
その関係で、D3000シリーズやD5000シリーズなど「カメラ本体内にAF駆動モーターを搭載していない機種」ではオートフォーカスが作動しない事は十二分にご留意してくださいね(D40シリーズ、D60もでしたネ)。
それでは、今回のレビューのお供をしてくれるボデイは。。。
なんと!! ナント!! Nikon D1Hです。
『ディー ワン エイチ って、いつのカメラ???』と見かけた事がない方も多いでしょうから、簡単に略歴を。
ニコン初のフラッグシップモデル『D1』 (1999年発売)の後継機として、当時としては圧倒的な高画質を誇る有効画素数530万画素 秒間3コマの性能をもつ『D1X』
それから、当時としては圧倒的、高速連続撮影(秒間5コマ 最大40コマまで)を可能にした有効画素数270万画素の性能を誇る『D1H』の2種類がありました。
2001年発売で重さは1.100グラム(電池無し) シンクロ速度は1/500秒!
メカニカルシャッターで最速1/16000秒が切れます。(現行のD5よりも高速シャッターが切れる!)
なお、ニコンD1シリーズの撮影で注意すべき点は、純正の電池EN-4の生産が完了になっているので、ボデイ販売当時の電池を止む無く使用する場合、電池の消耗がはやくなっている場合が多いこと。
また、イメージセンサー(撮像素子)の大きさがほぼ35mmフルサイズのFXフォーマットでなく、D500と同様のAPS-CサイズのDXフォーマットを採用しているので、50mmレンズを装着したときの焦点距離は、35mmフィルム換算でおよそ75mm相当の中望遠レンズになります。
※NikonのFXフォーマットセンサー搭載機は、D3(2007年発売)が最初になります。
後、先程「ほぼ35mmフルサイズ」のFXフォーマットと言った訳を少し。
このFXフォーマットセンサーのサイズ、機種によって微妙に違うのですが、共通するのは36X24mmの35mmフルサイズに対してFXフォーマットのサイズは・・・
35.9X23.9mm,36X23.9mm,35.9X24mm・・・どこかが0.1mm短い!
それもあってかニコンでは知る限りDシリーズはカタログやホームページなど公式な場で
「フルサイズ」とは呼ばず「FXフォーマット」と呼んでいました。
でもZ6,Z7はプレスリリースの段階から
「フルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ」って呼んでる・・・
という事でZ6,Z7以外は「FXフォーマットセンサー搭載機」としておきます。
気軽にボケ味を堪能できる標準レンズ
前回のブログ(smc PENTAX 50mm f1.4)と同様、フィルム一眼レフ時代の設計になりますので、逆光耐性 周辺部解像力 収差などは、最新のレンズと拮抗できるレベルではありませんが、ファインダーを覗いてしまえば、開放絞り値f1.8のボケを浮かび上がらせるスクリーンに、撮影意欲が沸いてくるのは間違いないでしょう。
最短撮影距離は、45cm
かつて、ニコンの50mm標準レンズと言えば、ニコンFやニコマートFTの時代のレンズだと最短撮影距離が60cmだったので、猫の表情を大きく切り取りたいときは物足りない感は多々ありましたが、
最短撮影距離の改善は早々に行われ、F2の時代には、45cmになっています。
ボケはけっこう硬い
前回のsmc PENATX 50mm f1.4と比較していただくとわかりやすいですが、今回のレンズの方が明らかに硬くなる傾向があり、ふわふわした猫の毛並みもカチカチの毛質になっています。
これは、ニコンD1Hの画像処理エンジンの特性も影響しているかもしれません。
今回のブログも開放絞り値での作例を多く載せていますが、ピント(被写体深度)が極めて薄いなか、ピント位置をしっかり押さえ、猫をさらに凛々しく可愛く収めることが出来たのは、たとえ17年前のクラシックデジタルカメラとはいえ、ニコンのフラッグシップD1Hの実力があると言えますね。
AFレンズですが、Nikon F3でも絞り優先が使える
フィルムカメラブームで中古市場で人気度の高いNikon F3でも、AiAF 50mmf/1.8を問題なく装着して撮影ができます。
AFレンズですが、レンズの正式名称の通り『Aiレンズ』ですから、 Nikon F3のAi連動ピンで絞りの状態をカメラ側で認識させることが出来ます。
マニュアルフォーカスレンズと比較すると、AiAF 50mmf/1.8はピントリングがとても軽く感じますが、AF・MF両方兼用できる事を考えれば、マニュアルフォーカスレンズの予備として、1本持っておくのも良いでしょう。
Nikon AiAF Nikkor 50mm f/1.8の猫撮影レビューいかかでしたでしょうか?
ボデイの選定もブログ未発表の旧式モデルを意識していますので、レンズのみらず、今回はD1Hのレビューも多少は兼ねさせていただいています。
カメラのナニワ 心斎橋本店では、新品のニコンフルサイズミラーレスカメラZ6・Z7は勿論のこと、中古のフィルムカメラ・デジタルカメラ 三脚も取り揃えております。
皆さま お誘いあわせの上、是非ともご来店くださいませ。
モデル協力:見崎家の愛猫
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