こんにちは、カメラのナニワ千里中央店です。
今回ご紹介はこちら
「ニコンメーター ニコンF用」です。
ニコンの外部露出計というとSPの一軸不回転シャッター登場に合わせて、「シャッタースピードと連動するモデル」が用意され、そこからF登場に合わせて「絞りとシャッタースピードに連動する」タイプに進化。
ニコンMFレンズ伝統の「かに爪」もこの露出計に連動する為に当初は装着されたものでした。
このニコンメーターも3タイプあり、今回ご紹介は「II型」と呼ばれる大きなセレン受光部が特徴の露出計です。
じゃあ、I型(I型は本来ニコンメーターと称されるのですが、後のモデルと区別する為に「I型」と呼ばれている事が多い様です)とIII型の違いは?、写真が無くて申し訳無いのですが、I型、III型は受光部が狭い(Nikonロゴのn辺りまで)のが外観上大きな特徴。
受光部が狭いため、低照度域でも使用出来るブースター受光部や、入射光用乳白版が装着出来ると「単体露出計」としての操作性を考慮してあるI型、III型(II型も単体露出計として使用出来ますが、反射光のみ)。
受光部の広さを活かした測光許容範囲の広いII型には「カメラと組み合わせて使うのが前提」とそれぞれ別の役割を持たせたのかった、それとも「まずは、SPシリーズ用で作ったニコンメーターのシステムをマイナーチェンジですぐ作れるものを用意、今後の連動露出計の方向性を決める為に別システムのものを用意」したのか、真意の程は今となっては分からないのですが、こういう似た役割のアクセサリーで数タイプ用意するのがニコンらしい所ですねえ。
使い方は、まずASA(ISO)感度を設定して、連動爪指標→(黒矢印)がメーターの針に合うように、シャッターダイヤルをまわしてあげると適正露出になるというところです(絞り優先方式。)
でもまあ受光部が大きくてファインダーの「 F 」と「Nikon」の文字が隠れてしまいますけどね。それでも登場時は「世界で初めて」シャッタースピードと絞りに連動する露出計とうたわれた斬新なもの。
この後Fは露出計内蔵のフォトミックファインダ、また普及型の「ニコレックス」「ニコマート」でも外部露出計内蔵⇒TTL方式と進化しますが、最後に登場したIII型はニコンFフォトミック登場後も結構な期間販売され続けていたそうです。
商品ランク:B
中古価格:9,800円(税込)(2018. 12. 5現在)
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