動物園の動物を「24-240mm」1本だけで撮影出来るかやってみた

こんにちは、レモン社名古屋栄店の吉永です。

今回は、名古屋にある「ニシゴリラのシャバーニ」で有名な「東山動植物園」に「ソニーFE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」1本だけ持って動物の撮影に出かけてみました。


はたして、単焦点や300mm以上の望遠レンズ無しで動物達を撮影出来たのか、こうご期待下さい。

ちなみに、三脚は他のお客様のご迷惑になりますので、持って行っていません。

東山動植物園は、名古屋駅より市営地下鉄東山線「藤が丘行き」に乗り、9個目の「東山公園駅」下車、徒歩1分の交通の便が非常に良い場所にあります。

一歩園内に入ると、広大な敷地に「動物園」「植物園」「遊園地」などがあり、1日ではとても全部まわる事は難しいので、何度来ても楽しめる場所となっています。

16のアトラクションが楽しめる遊園地もあり、どれも非常にリーズナブルな価格設定と子供たちも楽しめるように、マイルドな乗り物が多く設置されています。

園内には「動物園のZOOとオアシスを合わせた「ZOOASIS(ゾアシス)」というフードコートがあります。

こちらでは、名古屋名物のきしめんや手作りモッツァレラチーズを使用した本格ピザが楽しめる飲食店が入っていますので、昼食はぜひこちらをご利用下さい。

では、さっそく動物たちを撮影していこうと思います。

焦点距離:24mm シャッター:1/160秒 絞り:F10 ISO:100

アジアゾウ(ゾウ目ゾウ科)全体

焦点距離:240mm シャッター:1/250秒 絞り:F6.3 ISO:200

アジアゾウ(ゾウ目ゾウ科)アップ

ゾウさんまでの距離は、20m位あったと思いますが、240mmめいっぱいですと、これくらいの大きさで撮影ができます。

焦点距離:240mm シャッター:1/250秒 絞り:F6.3 ISO:2000

カナダヤマアラシ(齧歯目アメリカヤマアラシ科)

天気が曇りで、太陽が出ていなかった影響もあり、ちょっと感度は高めの設定になっています。

焦点距離:240mm シャッター:1/250秒 絞り:F6.3 ISO:800

アミメキリン(偶蹄目キリン科)

ちょうどキリンさんのお食事タイムでしたので、こういった瞬間の撮影ができました。


では、その他の動物たちも見てみましょう。

近づけない猛獣たちの撮影も、今のところ240mmでも問題なく撮影できています。

では、鳥たちの撮影ではどうでしょうか?

焦点距離:118mm シャッター:1/160秒 絞り:F6.3 ISO:800

アネハヅル(ツル目ツル科)

焦点距離:240mm シャッター:1/250秒 絞り:F6.3 ISO:100

フンボルトペンギン(ペンギン目ペンギン科)

焦点距離:240mm シャッター:1/250秒 絞り:F6.3 ISO:200

鳥類の場合は、結構近くにいる事が多いので、240mmあれば顔のアップを撮影する事は問題ありませんでした。

その他の鳥たちはこちら

鳥の撮影は、猛獣たちと違い、鳥には羽がある為、必ず目の細かい柵で囲われています。

さらに、小型の鳥たちは歩き回っているので、根気よく撮影してみましょう。

では、続きましてシャバーニのいるゴリラ・チンパンジー舎に足を運んでみましょう。

今年9月6日に新しくなりましたゴリラ・チンパンジー舎は、やはり話題のシャバーニが居るので、非常ににぎわっていました。

焦点距離:240mm シャッター:1/200秒 絞り:F6.3 ISO:6400

チンパンジー(霊長類ヒト科)

焦点距離:132mm シャッター:1/40秒 絞り:F6.3 ISO:6400

ニシゴリラ(霊長類ヒト科)

この日は、非常に寒く動物たちはみんな室内に入っていました。

やはり人気スペースという事で、順番待ちをして見ないといけない状況です。

ニシゴリラが観覧できる時間は、午前10時~午前11時20分/午前11時40分~午後3時30分までです。

その他の時間は、地下寝室にいる為、見る事が出来ないのでご注意下さい。


「東山動植物園」には、動物の他にいろんなメダカを見ることが出来る「世界のメダカ館」や爬虫類がたくさんいる自然動物館などもあります。

焦点距離:113mm シャッター:1/125秒 絞り:F6.3 ISO:6400

焦点距離:103mm シャッター:1/40秒 絞り:F6.3 ISO:6400


動物園で動物達を撮影する際に必要な「5つのポイント」

○動物たちは、ずっと動いている!

動物達はカメラを向けても、こっちを向いて立ち止まりポーズを決めてはくれません。

例えばサーバルキャット(食肉目ネコ科)などの「ずーっと動いている動物」を撮影するには、根気よくカメラを構えてシャッターチャンスを待ちましょう。

どうしてもアップで撮影する事が難しければ、少し引き気味に撮れば良いと思います。

○動物たちの前には、柵がある

かわいい動物の他に、鋭い牙を持つ動物たちもたくさんいますので、基本的に人と動物の前には柵があり、AF(オートフォーカス)で撮影しようとしても、手前にある柵にピントが合ってしまう事も多いもの。

そうならない様に、MF(マニュアルフォーカス)で被写体にピントを合わせるようにしましょう。

○動物たちの前には、柵がある2

MFを使えば、動物達にピントを合わせる事が出来ましたが、それだけでは不十分です。

フラミンゴのように、柵から距離が離れていれば、柵が写真から完全に消す事も出来ますが、柵の近くに動物たちがいる場合は、柵も写真に写り込みます。

適当に撮影してしまうと、このような写真になる場合があります。

非常に愛らしいキバタン(オウム目オウム科)の目が柵に被ってしまい、残念な写真になってしまいます。

そうならない様に、ちょっとだけカメラをズラしてみましょう。

オウムの凛々しいお顔を、はっきりと写す事が出来ました。

○動物たちの前には、ガラスがある

実は、柵よりもガラス(アクリル)越しの撮影の方が難しい場合があります。

柵と同じく、ガラスにピントが合う他、周りの写り込みが半端ありません。

写り込みをおさえる方法として、ガラスにレンズをくっつけて撮影する方法がありますが、注意点があります。

●プラスチックやゴム製フードを着用!(花形はすきまが少し空きますが無いよりマシ)

●レンズ面を直接、あるいは金属製フードは不可(レンズ痛めたり、動物園のガラスやアクリルを傷つけてしまいます)

●くっつける際は、優しく、ゆっくり、音を立てずそっと行う

上記が困難な場合は、動物たちを驚かせる可能性がありますので、ガラスの無いところから撮影しましょう。

○足で撮る

動き回る動物なら、同じポイントで待っていればシャッターチャンスが訪れるかもしれません。
ですが、コアラ(有袋目コアラ科)のように、動きがゆっくりで、広いスペースの同じ場所にじっとしているような動物を撮影する場合には、同じところでじっと待っていても・・・


こんな写真しか撮れませんorz。

そうなったら自分の足で動いて決定的瞬間を探しましょう。

東山動植物園

開園時間:午前9時~午後4時50分 毎週月曜休園

入園料:500円 年間パスポート:2000円

アクセス:地下鉄東山線「東山公園」駅下車 3番出口より徒歩3分

自動車:名古屋インターより県道60号線を西へ約15分

駐車場:普通自動車1回800円


最後に。。。

今回撮影しました動物たちの写真は、ブログ用に画質は落としていますが、トリミング等の補正は一切行っていません。

結論としては、24-240mmのズームレンズがあれば、ほとんどの撮影が可能です。。。が、さらにワンランク上の撮影をご希望なら、300mm以上の望遠レンズを使用して動物たちの顔のアップを撮影したり、最短撮影距離の近いマクロレンズなどがあれば、水槽にいるメダカや魚たちにもピントを合わせる事が容易になります。

ですが、レンズ交換をしている間に、動物たちの決定的瞬間を逃す可能性がありますので、高倍率ズームレンズ1本だけでも十分に撮影を楽しめると思います。

「東山動植物園」は、広大な敷地の中にありますので、正直1日で全部回るのは厳しいので、年間パスポートを購入して、何度も足を運ぶ事をお勧めします。

冬場は、非常に寒くなるので、防寒対策はしっかりしましょう。

夕方になると、徐々に動物たちが中に入ってしまいますので、早めに行くようにしましょう。

次回は、植物園編をお送りしたいな~と考えています。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。