LAOWA 60mm F2.8 Ultra-Macro 使用レビュー

こんにちは、カメラ担当 吉冨です。

今回ご紹介するのは、LAOWA(ラオワ)の単焦点レンズ「LAOWA 60mm F2.8 Ultra-Macro」です。

その名の通り、最大撮影倍率2倍(2:1)の「ウルトラマクロ撮影」ができる中望遠レンズとなります。

レンズ上部のローレットがピントリング、レンズ下部が絞りリングです。

ご覧の通り、ピントリングが大きく回しやすいので、マクロ撮影時のシビアなピント合わせもしやすく操作性は上々です。

鏡胴は丈夫な金属製で、重さ約500gと他のAPS-C用マクロレンズと比べると少し重めの設計です。

マクロ撮影は始めに触れました通り最大2倍まで撮影することができます。

500円玉を1倍(1:1)撮影

500円玉を2倍(2:1)撮影


1.レンズの特徴

  • APS-C(マクロと通常の撮影の両方)、フルフレーム(マクロ撮影のみ)のフォーマットに対応しています。
  • マクロ撮影では、0.1倍から2倍(2:1)の範囲で撮影可能
  • 対応マウントは「キヤノンEFマウント/ニコンFマウント/ソニーAマウント/ペンタックスKマウント/ソニーFEマウント」の5種類がラインアップされています。

2.実写

実写レビューにあたり「キヤノン EOS 60D」につけて、大阪市の鶴見緑地にあります「咲くやこの花館」で撮影をおこないました。

ISO100  SS1/320  F4

逆光には弱く、角度によっては虹色のハレーションが出てしまうことがありました。

角度の調整や手でハレ切りをする事である程度、防ぐことは出来るのですが晴れた日の撮影では少し注意が必要です。

ISO100  SS1/6400  F2.8

虹色のキレイなハレーションなので、使いようによってはオールドレンズの様な深みのある一枚を撮ることもできます。

ISO1600  SS1/160  F8

撮影倍率2倍での写真です。

突然ですが、この花何の花か分かりますか?

ISO1600  SS1/500  F5.6

実はサボテンの花なんです。

ISO1600  SS1/6  F11

続いて、これは何だか分かりますか?

ISO1600  SS1/800  F8

正解は苔です!苔を2倍で撮影してみるとこんな風になっているんですね。

普段から目にしているモノでも、2倍マクロで切り取ると見た事のないように撮ることができます。

ISO1600  SS1/320  F2.8

引いた絵もなかなか素晴らしい写りをしてくれます。

ボケもやわらかく抜けもいいので、マクロ撮影だけでなく中望遠の単焦点レンズとしても、しっかり使う事ができる描写性能です。

ISO1600  SS1/800  F2.8

点光源があった場合でも、周辺部まで円形を保ち、口径食はほとんど出てくることはありませんでした。

これからの季節、クリスマスのイルミネーション撮影なんかでも活躍してくれそうですよね。


3.作例

ISO1600  SS1/6000  F2.8

ISO1600  SS1/2000  F2.8

ISO1600  SS1/8000  F2.8

ISO100  SS1/2000  F2.8

ISO1600  SS1/8000  F5.6

ISO1600  SS1/5000  F2.8


4.最後に

2倍マクロで大きく写し撮る事も出来るし、中望遠の単焦点レンズとしてポートレートや風景撮影など様々なシーン使える汎用性の高いレンズです。

周辺光量落ちは多少感じる場面はありましたが、ピント面はシャープでボケも柔らかい、その描写力はとても素晴らしいものでした。

花の撮影や昆虫など、小さな被写体を大きく撮影したいという方や、単焦点レンズで背景をボカして楽しみたい方に、特にオススメの一本です。

カメラのナニワ心斎橋店には「LAOWA 60mm F2.8 Ultra-Macro」の他、多数のLAOWAのレンズ展示していますので、少しでも気になる方はぜひご来店下さい!


この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨