こんにちは!鹿児島天文館店の吉冨です。
カメラ好きの皆様なら、一度は耳にしたことのあるオールドレンズ
今回は「オールドレンズが欲しいけど、どれを選んだらいいのか、わからない」といった方の為に比較的、中古相場が安価で、その中でも特に人気のある3本を比較して、どんな特徴を持ったレンズなのかを紹介します!
1. 比較するレンズはコチラの3本
マウント:M42スクリュー マウント
メーカー:ペンタックス
最短撮影距離:45cm
マウント:FD マウント
メーカー:キヤノン
最短撮影距離:60cm
マウント:ヤシカ/コンタックス マウント
メーカー:コンタックス
最短撮影距離:60cm
2. 比較
①背景のボケ味
②逆光時の描写
③遠景を絞りF8に絞った際の描写
この③つのポイントを比べます。
使用したカメラはフルサイズセンサー搭載の「ソニーα7RⅡ」です。
①背景のボケ味
被写体の桜の花から60cm、離れた場所からそれぞれのレンズで撮影をおこない比較しました。
結果
背景のボケ味が、やわらかいと感じた順位は以下になります。
- Super-Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8
- NewFD 50mm F1.8
- Planar(プラナー) 50mm F1.7
ですが・・・
ピント面と背景の境目を、見比べてみた際に立体感を感じる順位は
- Planar(プラナー) 50mm F1.7
- NewFD 50mm F1.8
- Super-Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8
プラナー 50mm F1.7は油絵のように、こってりしたボケ味ですが、ピント面はコントラストが高くメリハリある描写で、なおかつ被写体の微妙なグラデーションまで表現してくれているので立体感を感じることができます。
②逆光時の描写
太陽の方向に向けて、ゴースト・フレアなどの特徴を比較します。
結果
逆光性能が高い順位は
- Planar(プラナー) 50mm F1.7
- NewFD 50mm F1.8
- Super-Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8
ですが・・・
オールドレンズらしい、フレア・ゴーストを楽しむ事ができる順位は
- Super-Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8
- NewFD 50mm F1.8
- Planar(プラナー) 50mm F1.7
タクマーレンズは、雰囲気ある可愛らしい、虹色のゴーストが出てくるのでオールドレンズ感を楽しみたい方にオススメです。
同じタクマーレンズでも、世代によって出てくるゴーストの色が虹色だったり、ピンクだったり違いがあるので、シーンに合わせて使い分けても楽しいですよ!
③遠景をF8に絞った時の描写
遠くの石像にピントを合わせ、絞り値をF8まで絞って撮影、比較しました。
結果
解像力の高い順位は
- Planar(プラナー) 50mm F1.7
- NewFD 50mm F1.8
- Super-Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8
中央部分は3本とも、ほぼ同じレベルでしたが周辺部を良く見るとタクマーレンズだけ、大きく滲んで流れてしまっています。
よくよく見比べてこの結果ですので、ほとんど対差はありませんでした。
少し絞ることで、どのレンズもそれなりの解像力で撮影することができます。
3. 最後に
・やわらかな、優しい描写を求めるなら「Super-Takumar(スーパータクマー) 55mm F1.8」
・タクマーレンズより、かっちり写したいけどプラナーレンズより、やわらかい描写を求めるなら「NewFD 50mm F1.8」
・コントラスト強めで、階調特性に優れたレンズが欲しい方には「Planar(プラナー) 50mm F1.7」
三者三様それぞれ違いがあるので、撮りたい被写体や、イメージしている作風で選んでみてはいかがでしょうか。
今回紹介したレンズ三本の他にも、数多くのオールドレンズがあります。
もっと詳しく教えて欲しい!という方は、お気軽にカメラのナニワ鹿児島天文館店へ、ご来店ください。
オールドレンズ大好きな店員が、ご相談に乗ります!
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨まで