こんにちは、鹿児島天文館店 米田です。
前回、鹿児島県の東側に位置する大隅半島の撮影地を紹介しましたが、
今回は、鹿児島県の北西部に位置する薩摩川内市(さつませんだいし)の
藺牟田池自然公園と長野滝へ撮影へ行ってきましたので撮影ポイントと共に紹介します。
使用したカメラは「SONY α7」レンズは「FE28-70mm/f3.5-5.6」と「lomography minitar1 32mm/f2.8」で撮影を行いました。
1.藺牟田(いむた)池自然公園
藺牟田池は、舟見岳・山王岳・片城山・遠見ヶ城・飯盛山などの7つの外輪山に囲まれており、直系 約1km・深度は最深 約3.5mとなっています。
多様な動植物種が生息する貴重な自然環境が残っており、外周4kmの湖畔には梅や桜が咲きほこります。
この巨大な池ですが、「浮島」と呼ばれる泥炭が300近く存在しており、低層の湿原でこれだけ見れるのは極めて珍しい場所です。
そのため、1921年(大正10年)に国の天然記念物として指定されました。
正式には「藺牟田池泥炭形成植物群落」として保護されています。
さらに、希少な野生動植物種であるベッコウトンボや水鳥の生息する、重要な湿地としても認識され、ラムサール条約湿地として登録された経緯を持ちます。
ボートやサイクリング用のマウンテンバイクなどもレンタルしており、自然を隅々まで満喫できるようになっています。
案内図を見ても分かる通り、かなりの広さの公園です。じっくり撮影すると一日では足りない程です。
春は花見、秋は紅葉と季節に合わせて自然を楽しむことができる場所となっております。
春には美しい桜が約2000本も咲き誇り花見や、撮影を楽しむ事が出来ます。
私が訪れた、2019年4月15日現在では、ほとんど桜の花はピークを過ぎてはいましたが、葉桜混じりで花見を楽しむことが出来ました。
白鳥や鴨など数多くの水鳥が生息しており、野鳥の撮影やバードウォッチングも楽しむことができます。
☆撮影ポイント☆
雨の降った翌日の早朝を狙って行くと、深い朝霧が出ることがあるので、神秘的な作品を撮りたい方にはオススメです。
また、天気が良く、風の少ない日に行くと池の水面が鏡のように反射するので、池のほとりにある、落葉樹や桜などの美しい木々を水面に写しこんで撮影が出来ます。
春には桜、夏には新緑、秋・冬には紅葉を、リフレクションを生かして撮影をおこなうと迫力のある一枚を撮影出来ます。
朝霧で神秘的!池のリフレクションを生かして迫力ある一枚を。
2.長野滝
次のスポットは入来町浦之名(いりきちょううらのみょう)にある長野滝です。
この滝は、2018年大河ドラマ西郷どんのロケ地として使用した場所で、西郷吉之助が島津斉彬公の無事を祈願して滝行が行われたことでも有名です。
鹿児島市内からですと、国道328号の入来峠を越えて、きんかんの里ふれあい館を通り過ぎて次の角を右折します。
この長野滝ですが、とにかく道がわかりづらく、ところどころに立ててある小さな看板を見逃さずに進んでいかないと、たどり着くのが難しい場所になります。
このような小さなたて看板が所々ありますので、見逃さずに進んでいかないと迷ってしまいます。
林道を抜けると行き止まりになります。
ここからは車を降りて60m程、林の中を歩いて進みます。
そこから、すこし歩くと水の流れる音と共に、洞穴があります。
落差15m程の滝が、大きな洞穴の内部を流れ落ちる構造になっています。
洞窟内の暗さや、苔むした岩と相まって、神秘的な雰囲気の写真を撮影する事ができます。
☆撮影ポイント☆
木々の生い茂る森の中で、なおかつ洞穴の中にあるので、かなり暗い場所になりますので、ISO感度は高めに設定します。
滝を撮影する際には、三脚に据えてスローシャッターで撮影すると、水の流れを絹のように美しく切り取る事ができます。
三脚に関してですが、空間が狭く川の中に立てることになる為、水の流れが強い時は流されないように気をつけなくてはなりません。
また、ホワイトバランスを高めに設定して青味をプラスすることで、神秘的な雰囲気をより演出することができます。
三脚必須!ホワイトバランスで青味をプラスする。
3.最後に
今回紹介したスポットの他にも薩摩川内方面には、一日で回るのは難しいほど数多くの撮影スポットがあります。
お時間に余裕のある方は、川内方面のキャンプ施設を利用して、撮影をしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
今後も、薩摩川内方面を含めた鹿児島県の魅力ある撮影スポットを紹介していきます!
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 米田まで