レモン社銀座店のブログでは平成最後の撮影地情報となりますが、今回は昭和初期に建てられ、現在は目黒区の駒場公園内にある旧前田家本邸を選びました。
ここは、旧加賀藩主前田家16代当主の侯爵前田利為の居宅として昭和3年(1928)から昭和5年にかけてイギリスのチューダー様式を取り入れ建設された名建築物です。
※現在は東京都指定有形文化財と指定されております
一般公開は平成28年7月より停止していましたが、平成30年10月27日より再開されています。
撮影レンズはいつも散歩のお供となるパナソニックのGバリオ12-32/3.5-5.6MEGA O.I.Sです。また、全てオートISO/WB・絞り優先で撮影し、ある程度の露出補正をしています。
こちらへは代々木上原駅から歩きましたが、初めて行ってみると、徒歩でおよそ20分強の時間がかかりましたが正門から入る事ができました。
駒沢公園に到着。
公園内に入ると新緑が美しいのですが、この中にはスギなどが多く、花粉のピークは過ぎても花粉症の方には厳しいお出迎えとなっている様です!
【洋館】
f5.6 1/640 ISO200
スクラッチスタイルの玄関
という事で歩くこと5分くらいで圧倒的な存在感の洋館に出会いました。
この時点ではレンガ造りと思っていましたが、そうではない事をあとで知ることに…
そして、中に一歩足を踏み入れると、まるで別世界でした。目の前の真紅の絨毯にも圧倒されます。
ここから靴を脱ぎ入館!
いきなり、ふかふかのレッドカーペット
f5.6 1/25 ISO3200館内はどこも見事なシャンデリア
これが小食堂だそうです!
1階はお客様をおもてなしするスペースとなっており、ステンドグラスなどの装飾が豪華な階段を上がると家族が暮らした部屋が並んでいます。
どこの部屋も壁、暖炉の大理石などは高貴な人物の部屋らしいのですが、特に実際歩き、触ってみると立派な絨毯の素晴らしさには驚きました。
では、2階に上がります…
f5.6 1/13 ISO3200
更に見どころとなる古写真から再現された書斎も見事でしたが、残念ながら書斎、寝室と夫人室などは部屋の中に入ることが出来ませんでした。
昭和5年に一家がイギリスから帰国した際に使用されたトランク
洋館のメインといえる書斎です!
f5.6 1/60 ISO1250
こちらも豪華な夫人室です
では、伯爵夫妻の寝室を拝見いたします。
内装は銀地に金銀色の模様の壁紙、カーテンは絹織物、絨毯は毛織物と大変豪華で、ベッドの枕元にの壁龕には守り刀が飾られていました。
f5.6 1/60 ISO1000
こちらは特に素晴らしく豪華な絨毯!
とにかく見応えがある洋館でしたが、このあと東側にある和館に行くため、一端外に出てわずかに歩きました。
建物内には洋館と和館の渡り廊下があるのですが、これは管理上の問題で洋館は東京都、和館と公園敷地は目黒区との事で、休館日と入館時間が異なっているのです!!たまたま事情を知らず撮った写真でもわかります。
これが渡り廊下。右端から洋館へ!?
【和館】
和館は洋館建設後にロンドン駐在武官であった前田利為が海外からの接客用に建てられたとの事ですが、こちらも日本建築の粋が集まり庭園を望むことができる大広間を始め日本の粋が集まった空間でした。
f5.6 1/60 ISO500
ですが、失礼ながら入館時に入館管理の男性が、花粉症であるらしく、ゴーグルとマスクをしていたとこもにもインパクトがありました!!
f5.6 1/60 ISO400
園庭も美しく…
ここは残念ながら足元に[立ち入り禁止]と。
とにかくこの広い駒場公園で、この両館を見ただけでボリュームがあり、今見ても立派で新鮮でもある建築物でした。維持と管理を考えると何故に入館が無料なのかな?…と帰路へ向かいます。
【休館日、アクセスなど】
洋館
休館日:月曜日・火曜日 (ただし祝日の場合は開館)
開館時間:午前9時から午後4時30分
和館
休館日:毎週月曜日
開館時間:午前9時から午後4時
入館料:どちらも無料
所在地:目黒区駒場4丁目3番55号
アクセス:京王井の頭線 駒場東大門駅より徒歩8分
東京メトロ千代田線 代々木上原駅より徒歩13分
帰りの駅中でカレーせいろをいただきました!
担当:カラサキ