はじめてのパンケーキレンズ 各社メーカーのスペックを比較 【写真作例付き】

パンケーキレンズ??

パンケーキ...!?

パンケーキレンズとは、その名の通りパンケーキ型をした、見た目にも薄型にレンズ設計がされたレンズです。


各社1種類ほどパンケーキレンズを出しておりますが、特にペンタックスが出している、「DA 40mm F2.8 Limited」レンズは、もっとも薄いパンケーキレンズとなっております。

レンズの作りが極薄であり、コンパクトさが優先的に作られているため、レンズの描写などは一般的な明るいとされる単焦点レンズに比べると、若干落ちる傾向にあります。


パンケーキレンズのメリット


フルサイズ機、APS-C機にレンズを装着しても、ボディだけを持っているような重量感となるため、お散歩感覚で手軽に撮影が可能なことが挙げられます。

すなわち、持ち運びが楽です!

※スナップショットでは、カメラボディとレンズを合わせてもコンパクトなため、撮影面で機動力を発揮します。


またセンサーサイズが大きなフルサイズ一眼などに装着することで、画質面では大変有利になります。背景のボケ味を活かすことが可能です。


なにより、見た目が可愛らしいではありませんか?!

それでいて、ボディは5,060万画素を誇ります。


フルサイズ一眼レフ、キヤノン 5Ds Rに装着してもこのサイズ感!!いいですよね


・パンケーキレンズのデメリット

レンズの描写性能が少し落ちてしまいます。

しかし、個人的にはこの落ちた描写性能が好きで、裏を返せばデジタルなのに少しノスタルジーに写ったりもします。 

※ノイズ感を無視したような、街中でのモノクロスナップに向いてます。

レンズ自体が非常にコンパクトで、高速AF(ここで言う高速とは、爆速!!)を実現する、強力なリングモーターが搭載できないため、AFは全般的にほんの少し(気持ち)遅いです。


遅いといっても、プロ仕様のリングモーター搭載レンズと比べた際であり、通常撮影では全く問題ありません。

MFでピント合わせをされる方には関係ありません。


ピーキング表示がされるミラーレス一眼カメラ、フォーカスエイド機能搭載の一眼レフカメラでは、マニュアルでのピント合わせも、正確におこなうことが出来ます。


ピーキング表示とは

MF設定時に、ピントリング(フォーカスリング)を回した際、モニター画面上にピントの山(ピントが合っている範囲)が、赤色や青色などで表示してくれる機能です。最近のミラーレス機では、ほぼ搭載されている機能です。


フォーカスエイドとは

こちらもピーキング機能と似ていますが、一眼レフのファインダー内に並んでいる情報の欄に表示される点が主な違いです。

AF時に「ピピッ」と音がするかと思いますが、その際 緑のマークが同時に表示されます。

フォーカスエイドでは、MFなのでAFの合焦音(ピピッ♪)はなりませんが、ピントリングを回すと 緑のマークで表示してくれます。


これらの機能を活用することで、目ではハッキリと分かりにくいピント合わせも、楽にかつ正確に合わせることが出来ます!

パンケーキレンズの特性を理解して、何でも便利に早く出来るではなく、ほんの少し割り切って撮影をしてみてはいかがでしょうか。


・手に入るパンケーキレンズ

新品・中古で手に入る、現行販売されているパンケーキレンズの中からズームレンズではない、焦点距離の変わらない単焦点レンズをご紹介します。


キヤノン EFマウント

・ EF 40mm F2.8 STM

・ EF-S 24mm F2.8 STM (APS-C向けレンズ)


ソニー Eマウント

・ E16mm F2.8 (SEL16F28 / APS-C向けレンズ)

・ E 20mm F2.8 (SEL20F28 / APS-C向けレンズ)


ペンタックス Kマウント

・ HD PENTAX-DA 21mm F3.2AL Limited (APS-C向けレンズ)

・ smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS (APS-C向けレンズ)

・ HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited (APS-C向けレンズ)


パナソニック

・ LUMIX G 14mm F2.5II ASPH. (マイクロフォーサーズ用レンズ)

・ LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.  (マイクロフォーサーズ用レンズ)





【スナップ写真作例】

・ Canon EFレンズ EF 40mm F2.8 STM + Canon 5Ds R (jpegデータ)


ちょこっとお店を出て、ふらっと撮影してきました。

快晴の空、あべのハルカスがそびえ立って見える、良い天気でした!


最近、F値の明るいズームレンズなどが重たく感じる。

もっと手軽に日常写真を撮りたいのにバックに入らないから持ち歩けない。

コンパクトなカメラであっても、画質は妥協したくない!


このような考えを持たれている方、是非一度パンケーキレンズをお試しになられることをオススメします。


標準ズームレンズよりも、全体通してF値が明るいため、暗いシーンでも強く、背景もぼかす事が可能です。梅雨のシーズン、散歩をしながら撮影されてみてはいかがでしょう。


カメラのナニワ グループ全店で、お客様のご来店とご利用を心からお待ちしております。

喜田