その5ではペンタックスSPでフィルム装填を説明いたしましたが、
世の中まだまだ変ったフィルム装填の機種が有りますのでご説明いたします
●国産編
世界の名機と言われるニコンFです。1959年発売、カメラファンなら誰もが知っている伝説のカメラですが、フイルム装填にはちょいとお作法があります。難しくは無く、裏蓋の構造がベ-シックなペンタSPのちょうつがい式と違うだけです。
本体底に、オ-プンとクローズのレバ-が有ります。オ-プン側に矢印を合わせ下に引っ張ります。
裏蓋と底板が一体のまま、ス-と下側に外れます。
フィルム圧着板が個別の裏蓋側にある事を忘れないように。
ペンタSPと同様にフィルムをセットします。
ここで必ずフイルムのタルミ、アソビを取って下さい。
タルミ、アソビが有ると裏蓋装着時にフイルム圧着板に引っかかりフイルム破損の原因になります。
裏蓋を右左の溝に合わせゆっくり下から上へスライドさせてキッチリセットします。底のレバ-をクローズ側に矢印を合わせ、レバ-を倒します。
フイルムカウンタ-が1になるまでシャッタ-を切って巻上げレバ-を巻上げる。この時巻戻クランクが動く事を目視して下さい。これでOKですこのカメラは露出計が付いていませんのでISO(フイルム感度)を合わせなくてかまいません。但しフォトミックなど露出計付きファインダーは感度を必ず合わせて下さい。
撮影後のフィルム巻き戻しですが、前回ご紹介したペンタSPの様に「底部分にボタンが無い」
そのかわりにシャッターボタン周囲に「A.R」と書かれた部分があります。
シャッター周りのリングを少し引上げてRまで回してもらえれば、ペンタSPの時の「底部分のボタンを押した状態」になりますので、フイルム巻き戻しが出来ます(写真が無くてゴメンナサイ)
次回はフイルム装填変りダネ DILタイプ(ドロップ イン ロ-ディング)を説明したいと思います、
タカチホカメラ西新店