筆者はニッチなブログ(マニアックなブログ)を書きなさいというお達しをいただいており、月一本ブログを執筆しております。
そういうの得意やし、嫌ちゃうし、ええんやで、ええんやけどさー、なんかたまにはミーハーなことも書きたいやん?
ていうかブログ書くときって結構気分が左右するから、モチベーションしかり書きたいこと書くとええ記事になったりするんですわ。
そんな感じで今回レビューするものは、【OLYMPUS-PEN EE-3】です!
某オークションや、某フリマアプリで山ほど出品されているオリンパスペンシリーズ、その中でも、いろいろ種類があるなかで今回はEE-3です。
こんな方に読んでほしい
- フィルムカメラを始めようと検討されている方
- ハーフカメラを始めようと検討されている方
- コンパクトフィルムカメラを始めようと検討されている方
- 何も考えずに楽に写真を撮りたいと思っている方
- 現在EE-2,EE-3を使用している方(EE-2でも使い方はほぼ変わりありません)
オリンパスペンEE-3 とは
それゆえに、容易に中古で見つけることができます。
発売年月 | 1973年5月発売 |
①レンズ | D.Zuiko 28mm F3.5 (3群4枚) |
②シャッター | オリンパスシャッター、(自動)プログラム式EE(1/30秒、1/250秒)、フラッシュ用は1/30秒 |
③焦点調節 | 固定焦点(1.5m~∞無限遠) |
④ファインダー | ブライトフレームファインダー 0.5倍、不適正露出時赤警告マーク付 |
⑤露出計 | セレン光電池による自動調節(EE)、露出不足時レリーズロック装置付、GN14専用フラッシュマチック装置付 |
表の細かい解説
※ここからはかなり細かい話になります。
作例だけが見たい方は飛ばしてもらったほうがいいです。
①レンズ | 28mmのレンズが搭載されていますが、フォーマットがフルサイズではなくハーフ判なので、焦点距離に1.45をかけた値がフルサイズ(α7とか6Dとか)で見える範囲とだいたい同じになります。 なので28mm×1.45=40.6mmでだいたい40mmのレンズをフルサイズのカメラに付けたときと同じ範囲が写ると考えてください。 |
②シャッター |
オリンパスシャッターというレンズシャッターを搭載しています。 この機構がオリンパスEEシリーズの名前の由来のEEとなっています。 また、ISO(ASA)設定リングを絞りの目盛り(オレンジ色の目盛り)に合わせた場合はEEシステムは解除され、設定した絞り値、シャッタースピード1/30秒固定で使用することになります。 |
ここまではEE-2でもEE-3でも使い方は変わりません。
なんなら今からお伝えするEE-2とEE-3の違いの部分は現代において、使用することはほぼないと思いますので、知識程度に覚えておいてください。
EE-3はEE-2からの改良点として、GN14専用フラッシュマチック機構(当時の呼び方)を搭載しました。下の画像をご覧ください。
EE-3にだけ白文字でfor Flash(GN14)、オレンジ色で1、1.5、2、3、4、とあります。
この機構の使い方ですが、ISO100のときにGN(ガイドナンバー)14のストロボを使用する場合に被写体までの距離に応じた数値に設定すると適正露出で撮影できる仕組みです。
③焦点調節 | ピント合わせに関してですが、固定焦点と記載したとおりです。 つまりは写ルンですのようにピント合わせができません。 そして、最低でも1.5m以上離れてください。 4m離れた状態が最もピントが合うように作られています。 ファインダーを覗いて写る範囲を確認したあとにピント合わせたいところに自分で距離を調整することが大切です。 |
ざっくりとまとめると
・焦点距離はフルサイズでいう約40mm |
・簡単に撮影したい場合は装填するフィルムのISO感度をISO(ASA)設定リングで設定する |
・露出計が不適正露出と判断した場合はファインダー内に赤ベロが出現し、シャッターが切れなくなる(EEシステムのみ) |
・ピントが合うのは最短でも1.5m、最もピントが合うのは4m |
フィルムの装填方法は弊社のYouTubeに動画が上がっておりますのでそちらをご覧ください。↓
【作例】
※店舗にて現像とデータ化しています
【FUJICOLOR C200】
晴天で明暗差が少ない場合は撮影しやすいカメラであることは間違いない。
そういう状況は積極的に使用するべきカメラである。
できるだけキラキラのハイライトを活かしたかったので、ISO設定を400にし、意図的に1段アンダーで撮影した。
この写真も意図的に1段アンダーで撮影している。
【PRO400H】
【PORTRA160】
このような日常のワンシーンをメモする感覚で使用することができる。
コンパクトなハーフ判はぜひともオススメしたい。
空のキレイなグラデーションをメモする用途でも使いやすい。
おそらく水面のキラキラは得意分野だ。見つけたら撮るべし。
この青と緑の感じがPORTRAの良さ、お気に入りだ。
この二枚を見比べてほしい。このように似た状況下において、茂み全体に露出を合わせるか、太陽光に合わせるかで、大きく露出が変わるので、逆光は注意して、レンズを向ける角度を工夫したい。
いかがでしたでしょうか?
ハーフはふつうに構えると縦構図になるので、縦に長いブログになってしまいました。
使用したうえで伝えたいこと
- 明るいからといって1/250秒になると思うな(手ブレに注意)
- 逆光はISO設定を1段アンダー(ISO設定を1段上げる)にするのがおすすめ
- 最短撮影距離1.5mもっともピントが合うの4m
- 赤ベロが出てシャッターが切れなくてもfor Flashに切り替え、絞りを合わせて撮影可能!※写る範囲のEV値を考える必要あり
- 被写体に向くインスタ映えするカメラ
完全自動ではなく、意図的にいろいろ操作することができるカメラなのでぜひみなさんも使ってみてください。