【作例付】RICOH GR Ⅲ 使用レビュー

こんにちは、カメラ担当の吉冨です。

今回は、RICOHから2019年3月15日に発売されました最新機種「GRⅢ」をご紹介します。


GRはフィルム時代から20年以上に渡り、究極のスナップシューターとして長年愛されてきたシリーズです。

デジタルカメラになり、GRシリーズ(APS-Cセンサー搭載モデル)の3代目、GR DIGITALシリーズ (1/1.7型センサー搭載モデル)を含めると7代目のモデルにあたります。


1.GRⅡとの比較

写真の上が従来機の「GRⅡ」、下が新機種「GRⅢ」です。

一目瞭然!かなりサイズダウンしています。

ボディの横幅が、GRⅡは117mm、GRⅢは109.4mmと約8mm小さくなっています。

数字で見ると、わずかな差に感じますが、できる限りコンパクトに持ち運びたいコンデジでこのサイズダウンはかなり嬉しい進化ポイントです。

もちろん進化したのは、サイズだけでなく中身も大きく進化しています。

【旧】GRⅡ 【新】GRⅢ
イメージセンサー

約1620万画素APS-C

約2424万画素APS-C
画像処理エンジン GR ENGINE 5

GR ENGINE 6+アクセラレーターユニット

レンズ 28mm相当(18.3mm) F2.8~16 28mm相当(18.3mm) F2.8~16
最短撮影距離 約10cm 約6cm
AF方式 コントラストAF ハイブリットAF(コントラスト+像面位相差)
撮影感度 標準:100~25600 標準:100~102400
センサーダスト除去 なし 超音波振動クリーニング DR II
手振れ補正 なし 3軸4段補正SR方式

上記の表以外にも、液晶画面のタッチパネル化・メニュー画面の一新など、操作面に関してもブラッシュアップされています。


2.実写

6cmまで寄れるマクロモード

最短撮影距離6cmで撮影

GRⅡと比較して、最短撮影距離が4cmも近くなっているので、ボケも大きくなり表現の幅が広がります。


マクロモード使用

マクロ撮影時も、オートフォーカスのスピードが速いので、動き回る被写体でも気軽に撮影することができます。



進化した高感度性能

ISO6400

ISO12800

ISO25600

今回の検証では、ISO6400までが常用感度、ISO12800では高感度ノイズが少し出てくるものの、立体感は保たれており緊急時には使用できるといった結果です。

手振れ補正4段分がついて、ISO6400が常用感度で使用できるので、夜の薄暗いシーンでの、ストリートスナップも気軽にブレの少ない撮影ができます。



多彩なイメージコントロール機能を搭載

ソフトモノトーン

ブリーチバイパス

HDR調

ハイコントラスト白黒

10種類ものイメージコントロールがあるので、思い通りの作品を気軽につくることができます。

もちろん、GRシリーズでお馴染みの「ハイコントラスト白黒」もあるので有名写真家のような雰囲気あるスナップ写真を撮ることができます。



風景撮影

鹿児島県、城山展望台から桜島と鹿児島市内の風景を撮影しました。

スナップだけでなく、高い解像力と豊かな階調表現で風景写真も綺麗に写し撮れます。

雲のグラデーションが綺麗に表現されていて立体感を感じますよね

中央部分を拡大

解像度チェックで中央部分を拡大してみましたが、桜島に碇泊しているフェリーまで見てとれます。



・作例・

ISO/100 SS 1/40 F/2.8 ブリーチバイパス

ISO/250 SS 1/125 F/5.6 ハイコントラスト白黒

ISO/100 SS/0.8 F/5.6 ビビッド


3.最後に

サクッと撮れて画質は一眼並み。

コンデジの扱いやすさで、撮れる写真は明るい単焦点マクロレンズをつけた最新の一眼レフカメラといった感じです。

扱いやすいと感じたポイントは

  • 起動速度が速い
  • 操作性に優れており、右手だけで露出補正→ピント合わせ→シャッターまで素早くおこなえる
  • タッチパネルになっており右手だけで写真の再生、確認から拡大(ダブルタップ)ができる

片手でほとんどの動作ができるようになっています。

操作性も良く、コンパクト、さらには動作もサクサクで速写性にも優れたGRⅢは「究極のスナップシューター」の完成形と感じるほど素晴らしいカメラです。

スマホ写真に物足りなさを感じている方や、お散歩カメラを探している方、写真を始めてみたい方にオススメの一台です。




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