こんにちは、カメラのナニワ鹿児島天文館店です
梅雨入りしたところもあり、雨が多い時期ですが綺麗に咲くアジサイを見ると写欲が沸いてきますよね^^
皆様はアジサイなどのお花を撮影するとき、どのようなレンズを使っていますか?
お花などの背景をぼかして撮影したいときにオススメしたいレンズが「単焦点レンズ」です
今回はそんな単焦点レンズがオススメな⑤つのポイントを紹介いたします!
1.単焦点レンズって何?
単焦点レンズとは、ズーム機能がない焦点が一つしかないレンズのことをいいます。それなら、ズームレンズのほうがたくさん焦点選べるし、いいんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
ですが、カメラ好きの方やプロカメラマンに単焦点レンズは好んで使われています。
その主な理由は以下の⑤つのポイントです。
2.単焦点レンズをオススメする⑤つのポイント
① 背景をぼかしやすい
撮りたい人や物にピントがきていて背景はふわ~っとボケている写真って、ちょっとプロっぽく見えませんか?
単焦点レンズにはズーム機能がないため明るくレンズを設計できるので、ズームレンズと比べると比較的F値(絞り)が小さく、背景のボケを強く表現することができます。
②ブレにくい
先述したとおり、単焦点レンズは、構造上F値(絞り)が小さく、たくさん光を取り込むことができるため、たとえば同じISO感度で撮影したとして、シャッタースピードを早くして撮影ができるため、ブレにくい写真が撮れます。
同じ場所で、同じISO感度で、それぞれ一番小さいF値で撮影した場合、適正露出で撮るためには、シャッタースピードがこれだけ変わります(単焦点レンズでは1/200秒・ズームレンズでは1/40秒)
もちろんズームレンズでもF値の小さい明るいレンズもあるので一概には言えませんが明るい(F値の小さい)ズームレンズと単焦点レンズでは大きく価格帯が変わることが多いので、比較的安価で明るいレンズを手に入れることができます。
③写りが綺麗
ズームレンズは中玉のガラス枚数が多くハレーションがおきやすかったり、単焦点に比べると、センサーに光が届く際に収差が大きくなり発色などに悪影響が出てくることもあります。
単焦点レンズはズームレンズにくらべてレンズ枚数が少なく、透過率もあがるため収差も少なく画が綺麗に見え、ハレーションもおきにくいのです
上がズームレンズ24-70mm、下が50mm単焦点レンズ
④コンパクトで軽い
単焦点レンズはズームレンズに比べると比較的軽く、コンパクトなものが多いので、持ち運びがしやすく便利です
キヤノンのレンズで例を挙げると
EFーS24mm F2.8 STM・・・約125g
EFーS18-55mm F4-5.6 IS STM・・・約215g
比較的軽めのズームレンズと比べても約90gも軽いんです!
もちろん大小様々な単焦点レンズがあるので全部軽いわけではないですが、軽さ・小ささを重視してレンズを探す場合は単焦点レンズがオススメです。
⑤写真の楽しさを感じることができる!
これまでオススメポイント4つを上げましたが、最大の魅力は写真をもっと楽しんで撮れるというところです!
ズームレンズを使っていると、どうしても定位置からズームをしたり引いたりして、自分の足で動かずに撮影をしてしまいがちです。そうすると「どの焦点距離で撮っているのか」に対する意識が薄くなってしまいます。
ですが単焦点レンズは、一つの焦点しかないので、自分の足で動き、感覚をつかむようになり、より写真撮影の楽しさを感じることができます!
3.最後に・・・
ポイント④でも紹介しましたが、みなさまにお伝えしたい一番のポイントは単焦点レンズを使うと撮影がもっと楽しくなる!ということです
背景が強くボケているプロっぽい写真を簡単にとれたり、ズーム機能に頼らず自らの脚で構図を探す楽しさなど・・・
便利なズーム機能は付いていませんが、単焦点レンズにはたくさんの魅力あるメリットがあります。
ズームレンズしかお持ちでない方は、単焦点レンズにも手を広げてみると、もっと写真を撮るのが楽しくなるかもしれませんよ^○^/
※ズームレンズにもズームレンズのよさがあり、定位置から撮影をしなければいけないときや、一本で広角から望遠域まで使えるレンズがほしい、という方に適しています。今回は単焦点レンズのご紹介のため、単焦点レンズ寄りの説明をさせていただきました
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【ズームレンズの豆知識・・・】
まったく同じ位置から撮影した写真です↓
上の写真でもお気付きかと思いますが、同じ位置から焦点距離50mmで撮影をしても、単焦点レンズとズームレンズでは、構図の広さに差があります。
ズームレンズのほうが、画角が少し広くなっていますよね。ズームレンズで、画角を50mmと同じにするためには、ピントを無限遠∞にあわせるといいそうです
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 ひらの まで