皆さま こんにちは。 カメラのナニワ心斎橋本店 食パンを食べる時に愛猫7匹に囲まれる見崎です。
さて、令和元年(2019年)年7月3日にオリンパス初のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN E-P1」が発表されてから10周年を迎えます。
ミラーレスカメラが登場した当時、明るい陽射しの状況では非常に見にくい液晶モニター・ピント合わせに時間のかかるコントラストオートフォーカス・交換レンズの種類が少ないなど、一眼レフカメラと比較してマイナス面の印象があった事も思い出します。
今回のレビューは、性能向上や新機能の追加だけでなく、オリンパスデザインの美学が結集してきたペンシリーズの中から、「オリンパス ペン E-PL8」のスペックに焦点を当てます。
前回に続き、休日を利用して撮影した京都の猫たちをモデルになってもらいましょう。
1. 1秒あたり最高8.6コマの高速連写ができる
かつて、フィルム一眼レフカメラの「オリンパス ペンF」だと撮影1枚毎に、手巻き上げのシャッターチャージにしていたので、猫の毛繕いの瞬間を撮るならば1発勝負でした。
E-PL8ならば、シャッター優先モード、もしくは絞り優先モードにして絞り開放で高速連写をすれば、可愛い瞬間をたくさん撮影できます。
2.顔優先・瞳優先オートフォーカスの搭載
オリンパス ペン E-PL8・E-PL9なら、カスタムメニュー⇒A.AF/MF⇒顔優先のメニューに入ると、「顔にピントを合わせる顔優先」「瞳(右目もしくは左目の任意)にピントを合わせる瞳優先」という項目でOKを選択。
上記の設定をすれば人物の瞳を自動検出をしますが、私 見崎が主としている猫撮影において、一部の猫に対しては瞳オートフォーカスが効いた場面もありましたよ(これは、あくまでも、個人撮影レビューの結果です)
特に、一眼レフカメラでシャッター半押しをして、ピント位置をずらす事が苦手な方には使いやすい機能になりますよ。
3.上下に動かせるチルト式液晶画面
初代オリンパス ペン E-P1は、液晶画面を動かす事が出来ず、猫と同じ目線で収めるには這いつくばって撮影する腰に大きな負担がありました。
E-PL8・E-PL9は、上方向のおよそ80度 下方向におよそ180度まで角度調整が可能になりました。
塀の上を散歩する猫や地面スレスレの位置から猫の優しい表情を楽な姿勢で撮影ができます。
4.付属のレンズキットは、パンケーキ型標準ズームレンズ
E-PL8 E-PL9の各レンズキットには、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6EZが付属しています。
このレンズは、スーパーHRレンズ・EDレンズを採用することにより、重さ93グラム、フィルター径37mmの小型軽量を実現。色収差やコントラストの低下を最大限に抑えています。
5.手ブレに強いボデイ内手ブレ補正
E-PL8 E-PL9にはボデイー内3軸手ブレ補正機能(X軸・Y軸・Z軸方向)のおかげで、片手での撮影は勿論、正確なフレーミングを得られます。
6.オールドレンズ派には嬉しいフォーカスピーキング機能
オリンパスだけでなく、キヤノンFDレンズ ミノルタMDレンズ アサヒペンタックスM42 ライカMマウントなどのオールドレンズをマウントアダプター経由でマニュアルフォーカスでピント合わせをする場合、MEMU画面⇒カスタムメニュー⇒MFアシストを選択。『拡大』『ピーキング』のONをします。次に、MEMU画面⇒ボタン機能⇒FNボタン機能⇒『ピーキング』を選択すれば、設定の完了です。
これを行なえば、FNボタンを押した時、オールドレンズでもピーキング機能が有効になります。
是非とも、登録しておきたい設定ですね。
フィルムのオリンパス ペンが誕生して60周年、ミラーレスカメラのペン E-P1も誕生して10周年。 機能は着実に進化はしつつも、写真機としての造形美、扱いやすいボタン配置は現在でも普遍です。
はじめてのミラーレスカメラとしては勿論、OM-D E-M5シリーズのサブ機としてもオススメできる1台です。
皆さまもオリンパスのミラーレスカメラを始めてみませんか。
カメラのナニワ心斎橋本店では、オリンパス製品は勿論、各種メーカーの新品・中古製品、フィルムカメラまでお取扱いしています。
ご来店の際は皆さまお誘い合わせの上、お越しくださいませ。
■撮影場所 京都市右京区
■共通撮影データ オリンパス E-PL8 M.ZUIKO DIGITAL ED40-150mm F4.0-5.6R 絞り開放