今回はオリンパスペンFマウントで一番明るいレンズ、H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2のレビューです。
フィルム写真ってええなぁ~って思ってもらえたら本望です。
できるだけ簡潔に書いていこうと思います。
PEN Fマウントの標準レンズは38mm F1.8、40mm F1.4、42mm F1.2と3種類あります。
ここでいう標準レンズの基準は、PEN FT発売と同時にレンズキットとして販売されていたことが基準となります。
D.ZuikoとE.Zuiko 38mm F2.8のレンズが2種類あり、焦点距離上は標準レンズですが、さきほど記載した理由の元除きます。
【ざっくりスペック】
あんまり知らなくてもいい情報をこと細かく書かなくてもいいと思います故、ざっくりと必要な情報だけをまとめます。
この情報に興味のない方はすっ飛ばして作例をご覧ください。
①35mm判換算 |
60mm |
②最短撮影距離 |
0.35m |
③TTLナンバー |
0~6 |
④最少絞り値 |
16 |
⑤フィルター径 |
49mm |
⑥重さ |
255g |
上の表の解説
- OLYMPUS PEN EE-3のときにもお伝えしましたが、ハーフ判は焦点距離に1.45倍するので60.9、フルサイズのカメラに60mmのレンズを付けた時と同じ見え方です。
- 最短撮影距離は なんと0.35m。これは標準レンズの38mm F1.8と40mm F1.4と同じ距離です。60mmで0.35mまで寄れる利便性はこのうえなくアツいです。
- そもそもTTLナンバーってなんやねん、っていう話から
PEN FTのファインダー内およびレンズの絞りリングにある0~7の数字を指します。
そもそもPEN FTにはTTL露出計が内蔵されており、ファインダー内左側に0~7の数字があります。
レンズの絞りリングにも同じように数字があり、ファインダー内の針が示す数値と絞りリングの数字を合わせれば適正露出になるシステムです。
そして、このレンズには0~6 のTTLナンバーがふられています。
↓こんな感じです。 TTLナンバーの反対側には通常の絞り値が表記してあります。
絞りリングを持ち上げながら回すと変えることができます。
- そのままですが、絞りを一番絞ったF値がF/16です。
- フィルター径は49mm!!これが使いやすくていいんですよ。
他の標準レンズ38mm F1.8と40mm F1.4のフィルター径は43mmと現代ではメジャーではないんです。しかしこのレンズはF1.2にして49mmっていうところが素晴らしいです。
- 重さは重いです。38mm F1.8の重さが135gなので、約2倍ぐらいの重さとなっています。手で持ってみると小ぶりながらズッシリとしています。
↓38mm F1.8と比べてみました 大口径らしく明らかに大きさが違います。ボディに装着すると若干おじぎします。
こう見ると38mm F1.8のサイズ感は素晴らしいですね。
【作例】
【Cinestill 800T】
沖縄県名護市での夜スナップです
【FUJICOLOR NATURA1600】
こちらも沖縄での記録写真です。
【FUJICOLOR C200】
いかがでしたでしょうか?絞ったらそれなりに写るのでほとんど開放で撮影しました。
あたしが使って思ったこと
- 開放は独特の滲みがあり、味のある写りになります。
- 光源は誇張されるぐらいに滲む。
- この描写で2倍撮れることはただの至福。
- 特に暗所で使用すると良さがわかる。
- 「絞るな!開けろ!!開けて撮れ!!」と言いたい。
- NDフィルター付けてでも日中開けて撮って欲しい。
開放で撮ることをひたすら勧めたいレンズでした。
あとは購入時の注意
- 結構曇っている個体が多い気がします。実際に手に取って見れない環境で購入は十分注意してください。
- どのPEN用レンズもそうですが、手入れされていないPEN用レンズは絞り羽根が粘っている個体が多いのこちらも注意が必要です。
これは完全な持病ですので、いつかはオーバーホールしてもらう必要があるとお考えください。
解像しない開放のポヤポヤ感が逆にどこか懐かしさを覚え、逆にフィルムってええなぁ~って思ってもらえれば嬉しいです。
みなさんフィルムで撮りたくなりませんか?
たまにはデジタル置いて、フィルム1本持って潔く撮りに出かけてみませんか?