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【まるで映画の世界】 Cinestill 800T 使用レビュー

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

こんにちは。

〈世界中の誰よりきっと〉 っていう歌がありますよね、

その歌詞のサビ「世界中の誰よりきっと 熱い夢見てたから」 ってあります。

あたしは今までそんなことなかったな~と、、、

夢見ても世界規模で熱い夢見たっていう自信が湧くってよっぽどすごい夢見はったんかな~?ふとそう思いました。

すっごいどうでもいいですね、はい。

ということで、
今回はあたしの大好きなフィルムCinestill 800Tのレビューです。


【そもそもこのフィルムはどんなんなん?】

結論として、青っぽい発色になるフィルム。

↓こんな感じ

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 普通に現像してもらって普通にデータ化してもらってこの色味。

上でご覧いただいた通り、Cinestill800Tは通常のカラーネガフィルムとは発色が異なります。

通常のカラーネガフィルムはデーライトフィルムと呼ばれ、【太陽光】を基準とし色再現します。

Cinestill800Tはタングステンフィルムと呼ばれ、白熱電球(街灯など)を基準とし色再現します。

デジタルカメラに置き換えて説明すると、ホワイトバランスの設定を【太陽光】にするか【電球】にするかの違いです。

なので元々青っぽく発色するように作られているフィルムと認識してください。


【ほかのフィルムとどうちゃうん?】

じゃあ比べてみませう。

値段があまり変わらないデーライトフィルムのPORTRA800を使ってみました。

NOCTILUX 50mm F1.0 2nd later PORTRA800

F/1.0 1/60秒 ISO800 PORTRA800 にNOCTILUX 50mm F1.0 2nd later を使用。

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 Cinestill800T にOM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 を使用。

まったく同じ環境、同じレンズを使ったわけではないですが、こう比べてみると違いが歴然ですね。

1枚目、手前の人たちの色がオレンジっぽいのがデーライトフィルムのPORTRA800。

2枚目、タングステンフィルムのCinestill800Tは手前の人たちが青っぽいですね。

この色再現性をどうとらえるかは人それぞれです。

好みのフィルムを使ってもらえればそれでいいと思います。


【日中に使うとどうなるん?】

その疑問出てきますよね。
過去実際に使った画像です。

MAMIYA 645 AF 80mm F2.8 Cinestill800T

F/11.0 1/1250秒 ISO800 Cinestill800T にMAMIYA 645 AF 80mm F2.8 を使用。

MAMIYA 645 AF 80mm F2.8 Cinestill800T

F/11.0 1/1000秒 ISO800 Cinestill800T にMAMIYA 645 AF 80mm F2.8 を使用。

Rolleiflex3.5F Planar75mm F3.5 Cinestill800T

F/8.0 1/60秒 ISO800 Cinestill800TにRolleiflex3.5F Planar75mm F3.5 を使用

Rolleiflex3.5F Planar75mm F3.5 Cinestill800T

F/5.6 1/60秒 ISO800 Cinestill800TにRolleiflex3.5F Planar75mm F3.5 を使用

さすがに晴れた日には使ったことがないですが、やはり、写真全体が少しっぽくなります。

ハイライト部分はCinestill800T特有のもしくはオレンジっぽくなります。

4枚目の写真右上の建物の淵が赤くなっています。

4枚の写真をすべてでシャドウ部分がなっています。

このように全体に少し青みがかり、ハイライト部分の光がくなり、特にシャドウ部分が青くなります。

使えないわけではないですが、やはり夜に使うほうがいい気がします。


【作例】

今まで色々なカメラやレンズを使用し、ブログを書いてきました。

その時に使用した作例も載せていきます。

※35mm判は店舗にてデータ化しました。
※120mm判はGT-X830でデータ化しました。

【AI NIKKOR 50mm F1.2S】

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 そびえるは摩天楼。いや、大阪の摩天楼はハルカスか、、、

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 水面に見えるは摩天楼?いや、これは摩天楼ではない。

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 都会は明かりが多くて撮りやすい。この青っぽい発色が夜にとても合います。

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 写真を見ただけでわかる人にはわかる場所。さすがに赤提灯の行列には色被りせざるをえないです。

AI NIKKOR 50mm F1.2S Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 都会の花壇で雨上がりの雫。緑に青が被さり、綺麗な青緑。

【H.Zuiko Auto-S 42mmf1.2】

H.Zuiko Auto-S 42mmf1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 居酒屋の外に並べられていた。酒瓶は空で、野菜はレプリカ。レプリーカ花も咲かなーい♪

H.Zuiko Auto-S 42mmf1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 このフィルムにしては比較的青っぽくない写真。

H.Zuiko Auto-S 42mmf1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 まるで朝撮ったかと錯覚する写真、、普通に夜の10時です。石のシャドウ部分の青さが目立ちます。

H.Zuiko Auto-S 42mmf1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 沖縄の夜の賑やかな明かりを撮らえるのにピッタリなフィルム。

【OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2】

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 祭りへ向かう道中、街灯でゴーストが発生。

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 これを見てもらえばわかる通り、明かりが本当に大事。夜のフィルムの肩身は狭い。

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 モヤッとしているのはミスト噴射機のせい。このあたりだけ涼しかった。

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 お祭りの出店と露骨に合う。この雰囲気最高。

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 あたしのようなひねくれた人間は 射的の的なんて細工してほとんど落ちないように重くしてある そう考えてます。

OM-SYSTEM G.Zuiko Auto-S 55mm F1.2 Cinestill800T

F/1.2 1/60秒 ISO800 噴水池に写る提灯の明かりが綺麗。

【MAMIYA 645 AF 80mm F2.8】

MAMIYA 645 AF 80mm F2.8 Cinestill800T

F/2.8 1/30秒 ISO800 絞りたくても絞れない状況下、中判の開放F値では夜がしんどい。

MAMIYA 645 AF 80mm F2.8 Cinestill800T

F/2.8 1/30秒 ISO800 明かりだけが頼みの綱。本当に寒い時期の札幌でブレないように撮るのは苦労した。

MAMIYA 645 AF 80mm F2.8 Cinestill800T

F/2.8 1/30秒 ISO800 これだけ光が回っていればすごく綺麗に写ります。中判であればなおさら。

【PENTAX 67 75mm F2.8 AL】

F/2.8 1/30秒 ISO800 服を作るのに畑で綿花を育てるところから始めるストイックな職人。全体的に露出がアンダーなのでノイズが目立ちます。

PENTAX 67 75mm F2.8 AL Cinestill800T

F/2.8 1/30秒 ISO800 写真手前、鶴の恩返しに出てくるような織機で織るあたりのストイックさ。まさに変態。

PENTAX 67 75mm F2.8 AL Cinestill800T

F/2.8 1/30秒 ISO800 あたしと同じ眼鏡、ブーツ、カメラを持つ人。お互いクセが強いです。こちらも露出アンダーな分ノイズが目立ちます。


【夜に使用して大事だと思ったこと】

  • 「露出をオーバー目に撮る」
    白飛びさせるつもりで撮るぐらいがちょうどいいと思います。
    手ブレが起こってしまうと本末転倒なので、
    ブレないシャッタースピードで撮影してください。
  • 「使用するレンズは開放F値1.4以上のレンズを推奨」
    今回作例に使用したレンズは開放F値F1.2以上のレンズでしたが、
    全てのカットを絞り開放で撮影していても、まだ暗いと感じたので、
    大口径レンズの絞り開放で撮影することをおすすめします。
  • MF(マニュアルフォーカス)できるレンズを推奨」
    夜に撮影する場合、AF(オートフォーカス)はピントの位置に迷う可能性があります。
    ストレスなくテンポよく撮影するためにも、MFレンズをおすすめします。
  • 「使用するボディは電子式の新しいボディが好ましい」
    正直これはそこまで重要ではないですが、
    F6やEOS-1Vのようなフィルムカメラにしては新しく、握りやすい、
    信頼のあるボディのほうがいいと思います。
    新しいボディのほうがシャッタースピードも信頼をおけると思いますし、
    細かい露出補正をすることができるからです。

以上4点意識するだけでも写真の出来が変わってくると思います。

1本あたりの価格が約2,500円ぐらいとお高いですが、これを読んで撮りたくなったのであれば、一度試してみてください。

以上

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