【作例付レビュー】圧倒的立体感!:FUJIFILM GF110mm F2 R LM WR

こんにちは、レモン社横浜店の88です!

今回はFUJIFILM GF110mm F2 R LM WR」についての商品レビューをお届け致します。

GF110mm F2 R LM WR

仕様

・レンズは9群14枚構成。EDレンズ4枚を絞りの前後に配置して、球面収差を色収差を抑制。

・インナーフォーカス方式を採用する事により、高速で静かなAFを実現。

・防塵・防滴設計で小雨や埃が舞う中での撮影も可能。さらに-10°の耐低温構造も備えています。

・絞りリングで直感的な撮影が可能。「C」はコマンドダイヤルモードで本体でも絞りを設定する事が可能です。


先ずは作例をご覧ください。

※使用カメラ:GFX50S

※掲載用に画質を落としております。

1/180 F2 ISO200 露出補正+0.7

ポートレートレンズという事で先ずは人物撮影を。

髪の毛一本一本が分かるほどにしっかりと描写されております。高解像度と背景のボケにより被写体の立体感が際立っています。

肌や髪、洋服の質感はしっかりと描写されていて柔らかさを感じさせます。

人物を張り付けたような画像に見えますが、切った貼った等の調整はしておりませんよ!

それだけの立体感をこのレンズは表現できるのです。

1/30 F2 ISO1600 露出補正-2.3

暗い中モフっとした子に遭遇。

「撮って!」と言わんばかりに目の前まで来てお座りしてくれたので、撮らないわけがありません!

くりっとした水晶の様な目にピンっと張ったヒゲの描写は素晴らしく、首下の毛並みはボケのお陰でより一層の柔らかさを演出してくれています。

1/45 F11 ISO200 露出補正+0.3

こちらは打って変わって無機質な写真を。

クッキリ、ピシッとな写真が撮影出来ました。左側のビルの黒く潰れている部分もよく見ると潰れているわけではなく、しっかりと溝が確認出来ます。

またビル内の蛍光灯や積まれている段ボールまでもしっかりと描写されているのにも驚きです。

GFX100で撮影したらどこまで写るか楽しみと怖さがありますね。。。

1/38 F2 ISO1600 露出補正-0.7

写真中央付近のピントが合っている部分は、水面の細かな波が一つ一つ浮き彫りにされている描写が恐ろしいです(笑)

そして微妙な色のグラデーションもしっかりと表現出来ています。

1/180 F2 ISO200

こちらは最短撮影距離0.9m付近、絞り開放F2での撮影です。

花びらの微妙な凹凸、ハッキリとした赤の中にある少しピンクがかった微妙な色味、背景のボケ感。もう言う事なしですね。

1/680 F2 ISO400 露出補正-2.3

最後にボケの形。

中心付近は真円で周辺部はレモンの形になっています。

とても綺麗なボケなのでイルミネーションを撮りたくなりますし、背景にぼかした光源を入れて撮影するのも良いですね♪

1/750 F2 ISO400 露出補正-0.7

1/1000 F2 ISO800 露出補正-2.3


まとめ

35mm換算で87mm相当の中望遠レンズ。

浅い被写界深度ですがピント合致部分の解像度は素晴らしく、立体感のある撮影を可能にしてくれます。そのボケと高解像度、立体感はポートレートに向いておりますが、もちろんポートレートだけでなく風景や静物撮影にも確かな効果を発揮します。

中判レンズの持つ性能の高さがしっかりとボケ感や滑らかなグラデーションに結びついていて、jpgでもこの良さならば、RAWで緻密に編集をするとどんな仕上がりになるのか。

収差は富士フイルムさんのHPでも書いてありますが、徹底的に抑制されており特に気になる収差は見受けられませんでした。

1/480 F5.6 ISO400


担当:88